村主章枝、両親のお金に“手をつけた”と金銭事情を赤裸々暴露もネットからは「しくじりじゃない」「感動しかしねぇ」
ソルトレイクシティ、トリノと2回のオリンピックに出場。表彰台には届かなかったものの、2回とも入賞を果たすなど、日本の女子フィギュア界を牽引した村主。競技中の豊かな表現力とスピード感から「氷上のアクトレス(女優)」と異名をとり、日本の代表的な選手として活躍した。
そんな華やかな競技人生の裏側に隠された“しくじり”として、現役時代の後半は無収入の時期があったとして、その頃に「父親の退職金や母親の老後のための貯金に手をつけた」「正直、総額いくら借りたかも分からないくらいです」と驚きの告白をした。
25歳を迎えた村主章枝はトリノオリンピック後も現役続行の道を選んだが、29歳でバンクーバーオリンピックの出場を逃した後、スポンサーが撤退し、無収入の競技生活に。平均で約2000万円かかるトップスケーターの年間の活動費が重くのしかかり、この時期に父親の退職金や母親の貯金まで活動費につぎ込むことになったと語った。
有名女子フィギュアスケーターの引退年齢は20代前半から中盤という中で、現役を続けた村主章枝。33歳で2014年のソチオリンピック出場を目指したが、結果はオリンピック選考の対象となる全日本選手権への出場も叶わなかった。しかし、それでも現役続行にこだわっていた村主の元に、憧れの振付師、ローリー・ニコル氏から振り付けの仕事を手伝ってくれないかというオファーが舞い込んだと言う。
日本では、現在、現役選手の振り付けや指導は認められていないため、この仕事を受けるには現役を引退する必要があって悩んでいた村主の背中を押したのは、幼い頃から共にフィギュアスケート選手として競技生活を送ってきた妹の一言だったと言い「有終の美を飾って終われる選手なんて、ほんの一握りなんだよ、と。それ以外の選手というのは、みんな志半ばでやめていく。その時点では半ばかもしれないけど、でもその思いがあるから次に進んでいけるんだよってことを妹がふと言ったんですね」と、この言葉を聞いて、次のステージに進んでもいいのかな、と思えたと話した。
現在は生活の拠点をカナダに移し、子供達のインストラクターをして生計を立てながら、空き時間は振付師になるためのトレーニングに費やしているという村主は、トリノオリンピック後の8年間苦労して続けたことが、すべて現在の指導に生きているとコメント。その上で「引き際は自分で決められない。今を一所懸命に生きるしかない」と、自分の考えを示した。
この放送に視聴者からは、Twitterで「村主章枝は功労者だよ、日本の女子フィギュアの。しくじり先生ではないよ。」「枠を3つに増やしたのは村主さんだよー」「私の中で村主さんは努力の人。努力を続けることを諦めなかった強い人だと思う。」「村主章枝さん、しくじりじゃないよ。。」「すごく勉強になったし、村主さん全然しくじってないと思う。」「しくじり先生の村主さんの話めっちゃ良かった」「しくじり先生?いや、がんばり先生だよ、村主さん」「凄い根性だなぁ…感動しかしねぇわ。」というコメントが殺到。“しくじり先生”という形での番組出演だったが、その功労を讃える声が次々と上がっていた。