菜々緒、女性としてキャリアを諦めないための心がけとは?「周りの環境に左右されずに…」
トークセッションのパートでは、菜々緒と横澤が女性のキャリアに関してトークを展開したほか、女性の見えない痛み(悩み)についてアドバイスを行った。
「女性だからという理由でキャリアを諦める人が10年目を境に急増する」という「10年目の壁」に関する意見を聞かれた菜々緒は、「大学在学中から仕事をしていたが、実際10年目に差し掛かって壁に直面した。身体の変化が自分の気持ちに追いつかず、見えない痛みを抱えていた時期もある。今回のプロジェクトを通じて支えあえる社会になってほしい」と、自身の過去の経験も交えながら回答。
また、社会人5年目からキャリア意識に男女間の格差が生まれている事実を受けて、横澤は、「妊娠中もオーディションに挑戦した時期もあったが、妊娠と仕事を両立することは難しいと感じた」と実際にぶつかった壁を告白。それを聞いた菜々緒も、「周囲に心配をかけるのではないかと思いますよね!」と共感しながらも、「日本女性は真面目だから悩みを抱え込みやすく、自分を疎かにする傾向が強い。もっと自分を大事にしてほしい」と日本女性に向けた想いも語った。
事前に調査した女性の抱える“見えない痛み”に答えるお悩み相談のコーナーでは、「ロールモデルはどうやって見つけているのか?」という悩みを聞かれた菜々緒は、「ロールモデルを見つけるのもいいと思いますが、なくても問題ない。自分とは別のポテンシャルがある人をロールモデルにすることで、無意識にできない自分と比べてしまう。とにかく自分が本当にやりたいことを見つけてほしい」と回答。横澤は、「すごい!かっこいい!刺さりますね!」と感嘆の声をあげた。
また、「子供の都合で休むのは仕方ないけど、罪悪感がすごい」という相談に対しては、横澤は、「分かります!申し訳無さが勝つこともあるが、子供や会社のせいにもしたくないので、神様のせいにしています!小学生のときも、33歳の今もそう思っている」と、横澤らしいくすっと笑ってしまうような解決方法を回答。菜々緒も、「罪悪感を感じるのは日本特有。生理休暇があっても申し訳無さや周りを気にするあまり、休暇を活用できていない実情もある。他人や社会を優先させるのではなくまずは自分を大事に」とアドバイス。あまりにも的確に回答する菜々緒に、横澤は、「大事にします!」とすかさず答えた。
最後に、本日のイベントの締めくくりとして、キャリアを諦めそうになっている女性がこれ以上増えないために必要なことについて、菜々緒は「自分に問う」と書いたフリップと共に、「周りの環境に左右されずに、自分の内側の声を聞いて、小さなことから大きなことまで判断してほしい。自分自身も心がけている」と回答。
一方、横澤は「なりたい自分を声に出す」と回答し、「声にすることで、周りの支えがあるかもしれない」とまずは声に出すことの重要性を伝えた。菜々緒は、「実際、ポジティブな言葉を発信すると脳はその通りになろうとする。疲れたとか言わずにポジティブな言葉に変換すると良い」とアドバイス。2人それぞれの異なる経験や視点を踏まえた、自身の言葉で回答する姿が印象的なイベントとなった。