羽生結弦、蜷川実花撮り下ろしの写真集を発売!ダイナミックな姿で“絶対王者”の新境地を切り開く
今回の写真集には、蜷川が撮り下ろした64カットを収録。真っ赤な衣装、通称“赤マグマ”に身を包み、鬼気迫る表情を見せたかと思えば、美しい藤棚の前で儚げに佇む姿など、6つのシチュエーションから切り取った、これまでに見たことのない羽生をお届け。スペシャル特典として、カバー裏には特大グラビアも。全身を収めた迫力の1枚にも注目だ。
インタビューは、スポーツライターの松原孝臣氏が務め、長く取材してきた記者だからこその視点によって引き出された羽生の言葉の数々は、プロ2年目を迎えた今、聞いておきたいことばかり。「スケートの心地よさ、表現できる幸せをなくさないようにしたい」と題し、羽生の言葉を余すところなく収録した。
さらに、「羽生結弦の伴走者たち」では選手時代から羽生の表現を支えてきた3人のクリエイターにインタビュー。プログラムの音を支える音響デザイナー・矢野桂一、楽曲制作を担い、プライベートでも親交の深いピアニスト・清塚信也、そして細部までこだわり尽くされているコスチュームの衣装デザイナー・伊藤聡美に、クリエイティブを通して見えた羽生の素顔に迫った。
「蜷川さんの視点、受け取りたい雰囲気を考えて挑みました」(羽生結弦コメント)
蜷川さんとのセッションは3回目です。最近は、羽生結弦という存在にこの服やセットを合わせたときに、どういう構図になるのかを客観視するようになりました。突拍子もないかもしれないですけれど、「この子はどう見られたいのかな」と服の声を聞いたりするようなイメージです。特に、蜷川さんはセットがものすごく凝っていらっしゃるので、そのセットに対してどういう感情や意味をもたせるべきなのか、蜷川さんはどういう視点から写真を撮っていて、どういう雰囲気を受け取りたいのかなと考えながら挑みました。
「羽生さんだから絶対に大丈夫だと確信していました」(蜷川実花コメント)
羽生さんを撮影していると、ファインダーを覗きながら怖くなる瞬間があります。「この人はどこまでいくんだろう」と底が知れない、内側から出てくる表現力のすさまじさにいつも吸い込まれそうになるというか。表現の幅が広いという言葉では収まらないくらい、人というものを超えた、独特な存在感を持った方です。赤いバラのセットやビッグシルエットの衣装といった、被写体本人のパワーがないと成立しないシチュエーションも多く取り入れています。でも、羽生さんだから絶対に大丈夫だと確信していたし、撮影を終えて、その遥か上を見せていただきました。