高杉真宙、主演舞台『ロミオとジュリエット』で得た“学び”とは?「演技を組み立てていくことを…」

2023.11.7 18:45
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舞台『ロミオとジュリエット』より(撮影:岡千里)

主演・高杉真宙、ヒロイン・藤野涼子で贈る、ウィリアム・シェイクスピアの代表作『ロミオとジュリエット』が、9月13日より東京・有楽町よみうりホールで開幕後、大阪・富山・愛知・福岡公演を経て、10月29日の仙台・電力ホールにて閉幕。主演を務めた高杉が、公演を終えた上での心境などを明かした。

【写真】高杉が笑顔を見せる姿や、舞台中の様子など

◆ロミオ役として一番印象に残っている場面は?ロミオ役とはどう向き合ってきたか?

ジュリエットとのシーンはどの場面も印象に残っています。バルコニーでの幸せの絶頂のシーンや別れの絶望のシーンなど詰め込まれています。稽古・本番を重ねていって2人のシーンはいろいろな感情や解釈がでてきました。
1日1日、1公演1公演、物語の結末はかわらないけれども、どうやったら、ロミオが生き残れるかなと思っていました。ロミオがどうしたら生きていられるのかなと考えていました。
毎回、今回は「生きよう」と思って演じていました。必死にロミオ役に向き合ってきました。
公演の始まりの朝は必ず尊晶さん、藤野さんと3人で何気ない話をしたり、いろいろとすり合わせをしたりしていました。毎回、この時間を過ごすことで公演が始まるスイッチが入り、大切な時間を過ごせました。

◆初のシェイクスピア作品を演じたことを振り返って

シェイクスピア劇は大変なんだなと思いました。いろいろな人が演じているから、台詞が長いからではなく、その台詞が演じていて自分に馴染んでいるのか、観客に伝えられているのか、演じている自分にはわからないので、そこが1番大変でした。共演者や演出家によって変わると思いますが、感情を表に出して会話をするのではなくて、言葉に重きをおいてのちに感情を追いつかせるというのが今回は大変でした。感情が先立つものというイメージが僕にはあったので、今回初めてこのように演技を組み立てていくことを知ることができたことは大きかったですし、学べてよかったです。

◆演出の井上尊晶氏、ジュリエット役の藤野涼子について

演出の尊晶さんはすごく愛と男気がある方です。毎公演観劇されて、演技の細かいところまでチェックしていただいています。それに良かったところは良かったと言ってくださいます。何十回と重ねても飽きることなく観てくださっているんだと思うと本番中はずっと安心感がありました。
ジュリエットは心の底から藤野さんで良かったと思っていますし、似合っていると思っています。稽古場から本番までずっと話し合って進めてきました。頼りになるジュリエットです。
藤野さんだけでなく、今回のキャストの皆さん、スタッフの皆さんに心から出会えてよかったと思っています。感謝しています。

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