中村蒼の怪演が話題 ! 『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』極悪非道キャラ・蘭丸に熱い視線

2017.8.29 19:51
中村蒼の怪演が話題 ! 『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』極悪非道キャラ・蘭丸に熱い視線サムネイル画像!
(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

現在大ヒット上映中の映画『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』で新キャストとして、極悪スカウト集団“DOUBT”の創始者・蘭丸役を演じている中村蒼の怪演ぶりに話題が集まっている。

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本作では、とある事件により監獄に収監されていた蘭丸が釈放され、因縁深い黒木啓司演じるロッキーが率いる“White Rascals”との対決が激化。やがて2つのチームの闘いはSWORD全体を巻き込みシリーズ最大規模のバトルに発展する。

蘭丸は、力と金しか信じず、人を痛めつけることに快感を覚え、完膚なきまで敵を痛めつける残虐な性格と、圧倒的な暴力でチームを束ねる狂犬という役どころ。公開前のビジュアル解禁時もこれまでのイメージを覆す姿に「うわ~~クレイジーな感じの中村蒼だ~~!」「ビジュアルの破壊力やべぇな」「中村蒼何でもできるよね… すげぇわ キャスティングした人すごい 」と驚きと期待の声が上がっていた。

そして迎えた公開日。同映画は、公開から2日間の成績で、動員25万人超え、興行収入3億5000万円超えを記録し、ランキングV5を狙った「怪盗グルーのミニオン大脱走」や、評判の高かったアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」などのライバル作品をおさえ、週末興行ランキング堂々第1位の大ヒットスタートを切った。

劇場に足を運んだ人たちから、作品への満足度がうかがえる声がSNS等で上がる中、目を引いたのは蘭丸を演じた中村蒼に対する感想だ。「しかし中村蒼の演技はものすごい、狂気の体現ってこういうこと」「あの爽やかイケメンの中村蒼にあのキャラ付けたの神でしかない」「中村蒼くんの狂犬ぶりにハマる」「中村蒼の狂気に満ち溢れた感じ好きだわ」と、怪演を評価する声が続出。中村蒼が演じる、深紅のファーコートに身を包み狂気に満ちた表情を浮かべる“悪のカリスマ”の圧倒的な存在感が、新鮮で記憶に残っているようだ。新境地とも言える今回の役どころのインパクトの強さがうかがえる。

硬派で爽やかなイメージが強い中村蒼だが、元々これまでも様々な役柄で観客を魅了してきた。特に、2016年のドラマ「せいせいするほど、愛してる」(TBS)では敏腕広報マンでノリが良くてテンションの高い関西人の宮沢綾役を好演、視聴者からは“宮様”と呼ばれ毎話キュン死続出で「いい男過ぎる」と女性のハートを鷲掴みにし、Yahoo!トレンド、Twitterで毎週上位に、ドラマ全話放送終了後は“宮様ロス”の女子で溢れかえったことは記憶に新しい。

そして、今回『HiGH&LOW THE MOVIE2』で新たに魅せる中村蒼至上初の“絶対悪役”。蘭丸が今作で巻き起こる新たな闘いの元凶となっており、凝視する表情は鬼気迫るもので、その異様な空気感に目が離せなくなっている観客は多い。だがその声は、どうやら、不気味でありながら、奇妙な魅力のある演技に対する事だけではないようだ。

中村はあるインタビューで役作りや蘭丸を演じるにあたっての想いを聞かれた中村は撮影前に監督やスタッフと話し合ったバックボーンについて。「蘭丸は、幼い頃、生活のために体を売る母親に、暴力を振るわれながら育った。そのうち母親は一家心中をはかり自分だけが生き残った。お金もなく自分に助ける力もなく誰も救えなかった過去から、力と金しか信じる事ができない人間になってしまった」とコメント。だが、そうした蘭丸の過去は本編では描かれておらず、観客には明かされる事はなかった。

本作の登場人物は、形は違えど誰もが、信じる仲間がいて、守るべき家族や街があり、同じ想いを持つ絆がある。しかし、蘭丸には仲間も家族も絆もない。200人くらいもの人を束ねる“DOUBT”は暴力と金だけで繋がっていて、創始者である蘭丸はそのメンバーをいっさい信じていない。そんな蘭丸を中村は「蘭丸にはバックグラウンドが描かれていないのでそこをしっかり作っていこうと思った。嫌われ者の蘭丸だけど、本編で描かれていない蘭丸の背景に、自分なりに人間味を感じて、僕にしかわからない悲しみがある蘭丸をせめて自分くらいは理解してあげよう、好きになってあげようと愛着を持って演じた。切なさや孤独を感じながら蘭丸を演じたので、そこを見ていただけるとうれしい」と話していた。

本編に描かれることのない中村が語る蘭丸への想いや背景は、瞬く間にファンに届く事となり、大きな反響を呼んだようだ。SNS上では「あの意味深な笑みを読み解けなかったけどその解釈だと納得できる・・・蘭丸の人生を思って胸が痛い」「インタビュー読んだよ、蘭丸の生い立ちめっちゃ切なかった…だからこそあの演技だったんか。配役が中村蒼なのも大納得、知れて良かった」「蘭丸に対する想いとか読んじゃってへたすると情が湧いちゃいそう…」「蘭丸という役を“僕だけは愛したい”と言って、そして彼とその周りによってそれを読み取れる演技をする中村蒼氏」「生まれ育った環境を知ると蒼さんの言うように僕たちだけは“かわいそうなやつ”って愛してあげたい林蘭丸」と“絶対悪役”に対して愛すべき存在という信じ難い意見がSNS上にあがり、異例な現象となっている。

さらに、蘭丸とロッキーとの闘いについて、中村は「どんなに蘭丸が殴ってもロッキーは立ち上がる。仲間や女性を想って背負うものがあるから。そこから蘭丸がロッキーに対する恐怖心に押されるという気持ちで演じました。蘭丸はこれまで自分が暴力という恐怖でチームを支配していたけど、あの瞬間に自分がはじめて恐怖を感じることになる。ただひどいヤツというだけではなくて、その蘭丸の揺れる感情や人間臭さも伝わったら嬉しい」とも語る。

初の悪のカリスマを演じ、まっすぐに役と向き合った中村蒼の想いは多くの人の心に届き、蘭丸という役の本質が観客に好意的且つ魅力的な存在として受け止められているようだ。

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