城田優、“生と死”がテーマのドラマ『エンジェルフライト』での役作りを明かす「別れを素敵に過ごせるように」
同作は、“生と死”をテーマに、国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩送還士の姿を描いたヒューマンドラマ。米倉が国際霊柩送還の専門会社エンジェルハース社の女社長・伊沢那美役を、松本がエンジェルハース社の新入社員・高木凛子役を、城田がマニアックな遺体処置のスペシャリスト・柊秀介役を、野呂が噂好きな手続担当・松山みのり役を、徳井が温厚だが得体のしれない運転手・田ノ下貢役を、遠藤が金勘定にうるさい強面の会長・柏木史郎役を演じる。
同作の原作は第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した佐々涼子氏の『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』。登壇した米倉は、オファーを受けたときの心境を尋ねられ、以前に佐々氏の原作を読んで感動したエピソードを語った。「あんなに感動できる、実在する人の作品に携われるというだけで、二つ返事で『はい』と」とすぐに快諾したことを明かした。
松本は同作への出演を通して国際霊柩送還士のことを知ったといい、「体力的にもそうですし、精神的にもすごく大変なお仕事です。でも、『この方たちがいなかったら』と…。そのお仕事の尊さのようなものを感じました」と振り返った。
城田は役作りに挑むにあたり、許可を得た資料映像などを見て、さらに現場を見学するなどして学んだそう。「今日も、明日も、そういう方々が世界中に行って、ということを考えながら挑ませて頂きました」と告げ、「1人でも多くの方にこの職業があるということと、実際に亡くなられた方もそうですし、残された遺族の方も、みんなが少しでも最後の別れを素敵に過ごせるように、という職業をされている方々がいるということを広めたいなと思いながら、見学などをさせて頂きました」と述懐。
テレビドラマシリーズ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で米倉と共演している遠藤は、米倉の演技について尋ねられると、「誰よりも表現に対するこだわりがすごいです」と絶賛。すかさず横にいた米倉が「ウソだよ!」とツッコミ。遠藤は「ウソじゃないよ」と返していたが、城田が「この感じ、本篇でも見られますのでお楽しみに」と米倉演じる女社長と遠藤演じる会長との掛け合いが本篇にあることを紹介し笑いを誘った。
遠藤いわく、米倉演じる伊沢那美のモデルとなった女性がパワフルだそうで、その女性を「ガッツリ演じきった」米倉を見て、驚いたとのこと。『ドクターX』ではクールな外科医を演じていた米倉だが、遠藤は「『ドクターX』ではずっとため込んでたから、違う世界をグーンとやりたいというのはものすごくあったと思うんで。それが全解放されてグワッと出たんで」とも。最初は謙遜していた米倉だが、最後には、遠藤の言葉に頷いていた。
イベントの最後、米倉は、同作は「生きるということの大切さ、儚さ、有難さ…そういう部分を感じさせてくれる作品になっています」といい、「期待して見て頂きたいなと思います。裏切らないドラマになっていると思います」と出来栄えに自信を覗かせていた。