春ドラマにも出演！岩田剛典、飛躍の裏にある俳優・ソロアーティストとしての“チャレンジ”

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEは、2010年にメジャーデビューを果たし、2012年には『NHK紅白歌合戦』に初出場。さらに2014年にリリースした「R.Y.U.S.E.I.」が大ヒットを記録し、名実共に日本の音楽シーンを駆け上がっていった。そんなグループの活動と並行して、個人で俳優業に挑戦してきたのが岩田だ。2016年公開の映画「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」で初主演を務め、『第40回日本アカデミー賞』新人賞俳優・話題賞など数々の賞を獲得すると、その後も映画『去年の冬、きみと別れ』（2018年）やドラマ『崖っぷちホテル！』（2018年・日本テレビ系）や『名も無き世界のエンドロール』（2021年）といった多くの作品で主演を張った。近年は出演ドラマや映画も多く、俳優として年々存在感を増していると言えるだろう。

そんな岩田は、2014年に放送され社会現象を巻き起こした『昼顔～平日午後3時の恋人たち～』のスタッフが集結したことでも話題の『あなたがしてくれなくても』では、主人公・吉野みち（奈緒）の上司の新名誠を演じる。岩田は、この役を演じるにあたって「脚本をしっかり読んで、ドラマ版の新名という役どころをつかんでいきたいと思いますし、これから監督とも相談しながら作っていきたいと思います」と意気込みを語り、さらに誠の妻の新名楓を演じる田中みな実は、岩田について「いろいろと教えていただきながら引っ張ってもらいます」とコメントしている。かつて、Netflixの企画の一環で、韓国の人気俳優ソン・ガンと対談した際、岩田は「作品によっては時間とのせめぎあいにもなるので、限られた時間でいいものを作れるように、僕も現場でのコミュニケーションは大切にしています」と語っていたが、スタッフや共演者との対話を大切にする岩田の撮影への向き合い方が、俳優としての魅力に繋がっているのかもしれない。

また、岩田にはもう一つの側面として、アーティストとしての活動がある。岩田は自身が所属する2つのグループのメンバーとして音楽番組やライブなどで精力的な活動を続ける他、ソロアーティストとしても昨年の10月にはファーストアルバム『The Chocolate Box』をリリースし、同作を引っさげた初のソロツアーも開催した。ソロの音楽活動では、CDジャケットの絵を自身で手掛けた岩田は、テレビ番組での“絵を描くことによって、自身の音楽性や芝居の表現に変化は生まれたか？”といった質問に対して、「結び付けられるようにはしたい」という思いを明かしており、また、『The Chocolate Box』では作詞とジャケットデザインを手掛けたことについては、「自分の言葉で自分の歌を歌えるっていうのはすごく意味のあることだなと思いましたし、やりがいをより感じる」と語っていた。こういった発言から、岩田がソロアーティストとしての活動にも矜持を持ち、新たなチャレンジをし続けていることがうかがえる。

俳優業への挑戦、そしてソロアーティストとしての挑戦と、年齢を重ねるごとに新たなチャレンジをしてきた岩田。今年2月に日本テレビ系の番組『アナザースカイ』に出演した際には、“自分が刺激を感じ続けていなければ、人に与えることはできない”として、“初体験”をどれだけ増やしていけるかが重要だと明かしていた。現在34歳となった岩田だが、今後も新しい経験を糧に、活躍し続けていくことだろう。