北村匠海、25歳現在の“自身”について「自由な大人になれたのかな」

2023.1.10 17:00
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俳優とアーティスト、両面で活躍の幅を広げている北村匠海が8日、都内で行われた映画『かがみの孤城』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。

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辻村深月のベストセラー小説をアニメ映画化した本作は、鏡を通じて不思議な城に集められた中学生の男女7人が、共に城の謎に挑み、成長していく姿を描く青春ファンタジー・ミステリー。壇上にはボイスキャストを務めた北村ほか、當真あみ藤森慎吾オリエンタルラジオ)、本作のメガホンを取った原恵一監督も登壇した。

中学1年生のリオンの声を担当した北村は現在25歳。「最初は、當真さんとか、登場人物を等身大で演じれる年齢の方に囲まれていて…。僕はリオンと歳が離れているし、どうしようって思っていました」とアフレコを振り返り、監督に相談すると、監督は「そのままでいい。役者の声が欲しいんだ」と声をかけてくれたといい、「おかげでのびのびと演技ができました。楽しかったです」と笑顔を見せる。

北村はまた、声だけの演技についても「声だけでお芝居をするので、環境がいつもと違う中でしたけれど、すごくのめり込める時間でした」と感想を述べ、「完成したものを見て二度目の感動をもらえました。この職業につけている感動も味わえたし、感慨深い作品になりました」と話す。

壇上では成人式を前に“理想の大人像”についてのトークも行われ、北村は「18歳の頃は『自由な大人』がテーマでした」と学生時代に思っていたという理想の大人像を紹介。「15歳くらいの時は、はやく20歳になりたいと思っていたんです。学生生活を過ごしていると窮屈だなって思うことも多かったので」とその理由を述べるが、「でも大人になると、学生って自由だなって逆に思うようになったんです」と、その後は心境の変化があったと明かした。

北村は、「自由、不自由とかはない」と卒業して仕事をするようになって気づいたといい、「縛られていると思うから縛られているんだって。今は楽しくやりたいことをやって生きているので、自由な大人になれたのかなと思います」と自身の心の成長を回顧。

その上で、「『成人ってなんなんだ』って思っている人もいるでしょう。僕も『成人ってなんなんだろう』って思います。子供と大人の境界線なんて、誰が決めたんだろうって。でも、大人になってみると、気持ちは高校生のまま変わらなかったりするんですけど、それでも学生時代にはなかったたくさんの出会いがあり、人としての幅も広がります。学生の頃、味わえなかった楽しさがたくさんある。頑張ってください」とコメントした。

そして「成人を迎えた次の日から楽しんで欲しいです。成人したからといって、変わる必要はないと思います。変わらずあなたのままでいいと思います。ありのままでいてください」とエールを送っていた。

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