ついに最終回!『silent』“想”目黒蓮の熱演・新進気鋭の制作陣が大ヒットの要因に?
各回が放送される度にSNSのトレンドを席巻し、今や社会現象とも言える盛り上がりを見せている、フジテレビ系ドラマ『silent』。ドラマの大ヒットにより、出演者や主題歌、そして制作陣にも大きな注目が集まった。本記事では12月22日に最終回を迎えるにあたり、作品の支柱となる登場人物・佐倉想を演じ、ブレイクを果たしたSnow Man・目黒蓮や、物語を優しく彩った、Official髭男dismによる主題歌「Subtitle」など、大ヒットの“鍵”となったポイントを考察したい。
作中で、両耳がだんだん聞こえなくなっていくという難病を発症した青年・佐倉想を演じている目黒。手話指導を受け、多忙な中でもレッスンに励んできたという目黒だが、12月15日に放送された第10話のラストシーンでは、主人公の青羽紬(川口春奈)に対して、想が“声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった”と苦しい胸の内を手話で吐露するシーンが描かれ、ネット上では「涙が止まらない」「想の辛さが痛いほど伝わってきて大号泣」などの感動の声が多くあがっていた。こうした反響から、想の感情を表現する目黒の“静の演技”の魅力、そして真摯に手話という表現に向き合った彼の努力が、作品の高い評価に繋がったことがうかがえる。
そんな『silent』に対して、芸能界からも絶賛の声があがっており、みちょぱこと池田美優やナインティナインの岡村隆史は、自身のラジオ番組の中で“泣いた”、“鳥肌が立つほど感動した”熱弁。また、フジテレビ系『トークィーンズ』に戸川湊斗役を演じる鈴鹿央士が出演し、湊斗の切ない心境を語った際には、若槻千夏が涙を流しながら「湊斗から聞いてるみたい」と感極まる場面もあった。若槻はさらに、自身のInstagramでは、作品の舞台の1つにもなった東京・世田谷代田駅の前などで撮影した写真を掲載し、“聖地巡礼”を報告するなど、『silent』の熱烈なファンぶりを見せている。
このように芸能界でも話題沸騰の『silent』だが、同作のプロデューサーの村瀬健氏は、フジテレビ系『ボクらの時代』の中で、“脚本と監督に生方美久氏と風間太樹氏という、若く才能豊かな人を起用したこと”をヒット要因の1つとして挙げている。また、制作陣3人が揃って“1番好きな回”として選んだ第5話では、紬とその恋人・湊斗の別れが1話をかけて丁寧に描写され、村瀬氏が“テレビドラマではなかなかない演出”と語った長いワンカットの場面など、挑戦的とも言えるシーンが視聴者からも大きな話題を呼んでいた。新進気鋭の制作陣がこれまでの常識に囚われすぎることなく、瑞々しい感性で生み出した物語だからこそ、『silent』は多くの人々の心を掴んだのではないだろうか。
また、Official髭男dismの主題歌「Subtitle」も、物語の世界観を見事に表現した歌詞などが大きな注目を集め、各音楽ランキングやチャートで1位を獲得している。“どの登場人物目線で作った曲なのか?”といった歌詞に対する考察がSNSでも盛んに行われる中、ボーカルを務める藤原聡はテレビ番組のインタビューの中で、「それを言っちゃうとね、もったいないので」と想像の余地を残すように回答しつつ、反響への喜びも語っている。“聴いてくださったみなさんの日々に何か、彩りを添えられるような楽曲になれば”といった思いを込めて彼らが製作したという「Subtitle」が、最終回でも『silent』の世界をドラマチックに彩ってくれそうだ。
12月22日の最終回を前に、ネットでは既に「silent終わってしまう、、、辛い!」「クランクアップの映像だけで泣ける もう既にsilentロス始まってる」といった“『silent』ロス”を憂う声があがっている。これまで多くの視聴者が見守ってきた、想と紬の切なくもあたたかなストーリーが、どのようなフィナーレを迎えるのか、期待が高まる。