帰化を目指した元紅白歌手、壮絶な手続きを明かす。「やることはやったって感じ」
2日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」で、紅白出場の経験もある歌手・ヒデとロザンナのロザンナが帰化申請をして日本国籍取得に至るまでの過酷な道のりを明かした。
VTRはロザンナが26年前に他界した夫、出門英さんの墓前で手を合わせるところからはじまり「イタリア人として死んじゃうと、うちの息子や娘たちに宿題をいっぱい残していっちゃうので」と、死後の手続きで子どもたちに苦労を掛けたくない、出門さんと一緒のお墓に入りたいのだと帰化の理由を説明する。
日本人になるための壁は2つあった。1つは小学校2年生レベルのひらがな、カタカタ、漢字の読み書きの習得。もう1つは故郷イタリアでしか手に入らないものを含む、およそ70種類にも及ぶ膨大な書類の提出だった。ロザンナは毎日地道に勉強をし、書類はイタリアに住む姉に頼むなどしてなんとか必要なものをすべてそろえた。
書類を法務局に提出し「やることはやったって感じですかね。これで何も……待つだけ」と語るロザンナだったが、その後の法務局の審査は1年と3カ月にも及んだ。今春にようやく認可となったが、認可の決め手は覚えたての漢字を使って書かれた動機書なのだそう。
その動機書には「50年、ずっと日本でくらしてきました。しごと、けっこん、しゅっさん、子そだて よろこびもかなしみもすべて、この日本でけいけんしました できれば、これからの人生、日本人として生き 日本とイタリアのこうりゅうのはってんに こうけんできればと思っています」と、綴られていた。
ロザンナが日本国籍を取得したのは今年の3月30日で、申請から448日におよぶ道のりだった。これを見たネットユーザーからはTwitterで「ロザンナ日本に帰化したんだ!」「日本帰化の道のりがこんなに大変とは思わなかった」「早くにヒデさんを亡くして女手一つで3人の子を育て上げ、慣れない漢字の練習までしての帰化申請の苦労お疲れ様。 本当に良かった」といった声が寄せられている。