湊かなえ原作の3作品が夢のコラボを実現。ドラマ『リバース』に『Nのために』の“成瀬くん”と『夜行観覧車』の“彩花”が登場
金曜ドラマ『リバース』は、これまで数々の賞を受賞し、今年デビュー10周年を迎えた人気ベストセラー作家・湊かなえの同名小説が原作。湊の作品は女性が主人公であることが多いが、本作では男性が主人公。“イヤミス(=読んで嫌な気分になるミステリー)の女王”が描く友情、贖罪、美しき愛の物語で、ミステリーとともにそれぞれの人間模様が描かれている。
ドラマ化にあたり、『夜行観覧車』(2013年)、『Nのために』(2014年)など、上質なミステリードラマを手がけてきたプロデューサーや監督など制作陣が集結。湊作品ドラマ化3作目となる渾身の作品だ。
藤原竜也が演じる主人公・深瀬の“ダサかわいい”キャラクターとともに、真相に近づくにつれさらに謎が深まっていく目の離せない展開が話題を呼んでいる。
本ドラマではこれまでも劇中に『Nのために』で使用されていた小道具がさりげなく登場しており、その隠れたコラボレーションがファンの間で話題になっていた。そんな中、今回同じ制作チームだからこその豪華すぎる夢のキャスティングが実現した。
数々のドラマや映画で主演を務め、抜群の演技力が称えられている窪田正孝は、『Nのために』で演じた成瀬慎司役で出演する。優しく真面目で主人公・希美の心の支えとなっていた同級生“成瀬くん”は、多くの女性のハートを鷲づかみにした。
撮影当日、窪田はリハーサル前に名前を紹介されると終始照れ笑い。スタッフから「おかえり」の声がかかると「ただいま」と返していたが、本番が近づくにつれ「めっちゃ緊張する!」と、かつての“戦友”たちが集まる現場で武者震いをした様子だった。
そして今年、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」で第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞したことも記憶に新しい杉咲花は、『夜行観覧車』で演じていた遠藤彩花を再び演じる。主人公・真弓の娘で、いじめにより性格が豹変していくという難しい役どころで、当時話題となった。
撮影当日、スタッフからの声にはにかむ杉咲だったが、芝居に入ると途端に凛とした表情に。すっかり大人っぽくなった“彩花”の姿を親目線で見つめるスタッフたちの表情もほころび、撮影現場は和やかなムードだった。
互いに過去に演じた役柄と同一人物を演じる窪田と杉咲が、数年後の“成瀬くん”と“彩花”をどう演じるのか?それぞれの役どころのその後も気になる内容となる予定だ。
【窪田正孝コメント】
『Nのために』と全く同じチームでとお聞きしていたので、「何が何でもやりたい!皆さんに会いたい!」という気持ちで来ましたが、実際に現場に入ったらものすごく緊張しました。また湊かなえさんの作品の同じ登場人物で出演させていただくのはすごく光栄で、数年前の『Nのために』の頃を思い出しました。(成瀬を再び演じてみて)いざ芝居となるとやっぱり緊張しますし、久しぶりの方言という条件を与えられると・・・頭の中セリフでいっぱいで、「やばいやばいやばい!」と感じていました(笑)。
【杉咲花コメント】
(話を聞いたときは)びっくりしました!でもまた久しぶりに『夜行観覧車』のときの皆さんとご一緒できるのが本当にうれしくて。(彩花を再び演じてみて)やっぱり楽しかったです。彩花が大きくなったということで、どういう風にすればいいかな・・・と迷ったりもしたのですが、実際現場に立ってみると、塚原監督や新井プロデューサーや皆さんがいらっしゃって、「あ!こうやればいいのかな?」と感覚を取り戻したような感じになり、楽しめました!