KAT-TUN、メンバーそれぞれが多彩なジャンルで活躍!3人の異なる個性がグループの強みに
まず、アイドルの活動と並行して、俳優のキャリアも重ねてきた亀梨和也は、近年では、映画『事故物件 恐い間取り』(2020年)で売れない芸人役を、昨年WOWOWにて放送された『連続ドラマW 正体』では脱獄死刑囚を演じるなど、難しい役柄に次々に挑戦している。両方の作品で監督を務めた中田秀夫氏は、自身のTwitterで、亀梨の“今はどんな役を演じたいという段階ではなく、どのような役であれ、依頼を受けたらしっかりと演じきりたい”といった言葉が心に残ったと回想し、“好みの役”を限定しないことを評価していたが、キャリアを重ねてなお、謙虚に芝居と向き合う姿勢は、今後の俳優業でも活きてくるのではないだろうか。また、『Going! Sports & News』(日本テレビ系)にキャスターとして出演するなど、スポーツ系を得意分野としているのも強みの1つだ。
そんな亀梨と同期でもある中丸雄一は、情報エンターテインメント番組『シューイチ』(日本テレビ系)でレギュラーを務めているほか、旅番組『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)にも出演するなど、マルチな活躍を見せている。かつて、亀梨と同じオーディションを受けたものの、自身は落ちてしまった過去を番組で明かしていたこともある中丸だが、共にデビューした現在は、楽曲にボイスパーカッションで華を添え、グループ内でも存在感を発揮している。中丸は、ボイスパーカッションを始めた当初は周囲から笑われたものの、諦めずにやり続けることで次第に認められるようになったのだという。その他にも、KAT-TUNとしてデビューした後、自身が大人と上手く会話できないことに危機感を抱き、大学進学を決意したというエピソードもあるが、そんな彼はさまざまな方面で自身を磨いてきた努力のメンバーと言えそうだ。
また、上田竜也は『炎の体育会TV』(TBS系)で格闘家の那須川天心とボクシング対決を行って話題になるなど、アイドルの枠に囚われない活躍を見せているほか、2020年にはKinKi Kids・堂本光一が主演を務めるミュージカル『Endless SHOCK』にも出演し、その力強い演技によって「上田君の殺陣は本当にかっこよすぎました!」「竜也くん凄く良かった」などの反響を呼んだ。また、今年5月には、ジャニーズの中でも“コワモテ”で、見た目で勘違いされやすいとして、自身の名前を冠したバラエティ番組『上田竜也の見た目で絶対決めつけないTV』に出演するなど、近年そのキャラクターが注目されてきている印象だ。NEWSの小山慶一郎が、自身のラジオで、上田について“自分の世界観を作り上げていてかっこいい”と語ったこともあったが、ブレない自分らしさを持つ上田の存在は、今後も話題になりそうだ。
デビューから現在まで、メンバー脱退などの困難を乗り越えながら、それぞれがソロでも活躍できる実力を身につけてきたKAT-TUN。今年4月に出演した番組で、3人でインタビューを受けた際には、亀梨は“チーム編成が変わっていく中で、それぞれが役割を柔軟に変えて対応してきたからこそ、ここまで続けられた”と語っていた。グループとして、そして個人としても三者三様の活躍を見せる彼らに、これからも注目していきたい。