トーク・イヴェント「ソウル・サーチン・ラウンジ」にハリー・ワインガー氏(ユニヴァーサル・カタログ部門ディレクター)登壇
毎回音楽業界のおもしろいゲストを招いて聞き上手の音楽評論家、吉岡正晴が他では聞けない話を引きだすトークイヴェント「ソウル・サーチン・ラウンジ」。
毎月第3水曜日に新宿のカブキラウンジで行われているが、その記念すべき第20回が、来る2017年5月17日(水)に行われる。前回(19回)から「20回記念」と称して、特別企画「ジェームス・ブラウン特集」中。その第一弾がジェームス・ブラウン・ファンクを継承するオーサカ=モノレールのリーダー、中田亮氏だったが、第2弾ゲストとしてユニヴァーサル・レコードのカタログ・ディレクター、ハリー・ワインガー氏が登壇する。
ハリー・ワインガー氏は、キャッシュボックス誌、ローリングストーン誌、ヴァイヴ誌などに寄稿する音楽ジャーナリストとしてキャリアをスタート。その後、ポリグラム(現在のユニヴァーサル)に入社。同社が持つ豊富なカタログを掘り起こすカタログ部門で多くのボックスセットなどを編纂、制作、リリースしている。
特に有名なのは、グラミー賞を獲得したジェームス・ブラウンのボックスセット『スタータイム』。彼は、ポリグラムのマスターテープが保存されているニュージャージーの倉庫に籠ってリサーチし、膨大なテープから編纂した。その他に、マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイング・オン』のスペシャル・エディション、モータウン作品群、ヴァーヴ・レコードのものなどもてがけるいわば「掘り起し名人」。
またハリーは、モータウンの裏方でもあったファンク・ブラザースにスポットを当てたドキュメンタリー映画『スタンディング・イン・ザ・シャドーズ・オブ・モータウン』、ジェームス・ブラウンのドキュメンタリー映画『ミスター・ダイナマイト:ザ・ライズ・オブ・ジェームス・ブラウン』、映画『ゲット・オン・アップ』、『モータウン・ザ・ミュージカル』などの音楽コンサルタントも務めている。
またデューク大学、ニューヨーク大学などで音楽ビジネスの講座、クラスなども担当している。最近では、アリスタ・レコード創始者、クライヴ・デイヴィスとのトークショー、ザ・ルーツのクエスト・ラヴとのトークショーなども行っている。クエスト・ラヴとのトークショー・クラスではプリンスを研究する「プリンス・クラス」も行った。
そんなハリーが「ソウル・サーチン・ラウンジ」のために時間を割いてくれることになった。ジェームス・ブラウンを中心にマーヴィン・ゲイ、モータウン、アラン・リーズ、ディアンジェロなど話題は多岐にわたることまちがいない。いつも通り、早瀬みゆき氏の通訳がつく。ご予約はお早目に。