日向坂46小坂菜緒・佐々木美玲ら、映画や舞台を経て女優としての活躍が期待されるメンバー

まず、『ぴーすおぶけーき』に出演する佐々木は、文学部を目指して浪人中だが、明るく陽気でポジティブな性格の中村直を演じることが発表されている。公式サイトに寄せたコメントでは「今年も演技のお仕事に挑戦出来たらいいなと思っていたのでとても嬉しかったです」と喜びを明かしていた。その一方で、役作りに数ヶ月かかるほどの苦労もしたようで、リハーサルを何度も重ねて、周囲からアドバイスをもらいながら役を作り上げたことを自身のブログで綴っている。佐々木はこれまでも、物語の中心人物を演じた『声春っ！』などで存在感を発揮してきたが、役作りの努力の末にどのような演技を見せてくれるのか、期待が高まる。

また、小坂菜緒も、女優業に精力的なメンバーのひとりだ。2019年には初の映画出演となったサスペンス映画『恐怖人形』で主演を務め、2021年には映画『ヒノマルソウル～舞台裏の英雄たち～』にも出演した。同作は、1998年に開催された長野オリンピックのスキージャンプ競技をテーマに、その競技の裏で活躍した“テストジャンパー”にスポットをあてた映画となっており、小坂は唯一の女子高生テストジャンパーという役を演じた。自身のブログでは「現場でも常に演技に対しての刺激を受けていました」と明かしていたが、そんな小坂の演技について、同作に出演した田中圭は「めちゃくちゃいいお芝居してくれてたんで、すごい共演者として心強かった」と、テレビ番組の中で語っている。経験豊富な俳優たちとの共演で得たものを、今後の女優としての活動に活かしてくれるのではないだろうか。

加えて、潮紗理菜も今年舞台『フラガール − dance for smile –』で単独での主演を果たすなど、活躍が期待されているメンバーに挙げられるだろう。同作は、これまでに何度も舞台化されている人気作品で、2021年版では乃木坂46の樋口日奈が主演を務めており、潮はそのバトンを引き継ぐような形で挑んだ。千穐楽を終えた際、潮は公式ブログで「正直お稽古は本当にこれまでの人生の中で1番苦しくて心もボロボロになってしまい、自分でも自分を守れずとにかく涙が止まらない日々でした」と苦労を明かしていたが、共演者から演技に対するアドバイスを受け、時には一緒に練習するなど、周囲のサポートを励みに奮闘したといい、その結果「自分が知らなかった自分にも出会えました」と綴っていた。初の舞台主演という経験は、潮にとって成長の大きな糧となったようだ。

また、多方面で活躍している影山優佳にも注目してみたい。持ち前の頭脳を活かして活躍を見せている『東大王』（TBS系）や『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』（テレビ朝日系）といった番組から、『FOOT×BRAIN』（テレビ東京系）などのサッカー関連の番組でも活躍している印象のある彼女だが、最近は『THE 突破ファイル』（日本テレビ系）の再現ドラマに出演するほか、2021年に公開の映画『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～ファイナル』にも出演するなど、女優としての活躍が増えてきている。同出演にあたって「『絶対に期待にこたえたい！』と思う気持ちとお芝居へのワクワクがどんどん強まっています」とも語っており、これからの活躍にも期待できそうだ。

日向坂46の枠を飛び出して、女優業にもチャレンジしているメンバーたち。小坂や潮のように、演技に向き合った経験がそれぞれの自信や成長に繋がることもあるのだろう。彼女たちが見せる、アイドルの姿とはまた違った活躍に注目してみてはいかがだろうか。