戸田恵梨香、藤原竜也演じる冴えない男に「愛おしい」
同作は湊による同名の小説を原作にしたドラマ。冴えないサラリーマンの深瀬和久(藤原)は行きつけのコーヒー店で美穂子(戸田)と出会う。幸せな生活を送る深瀬だったが、そこに親友を亡くした10年前の事件が、再び暗い影を落とす。美穂子のもとに届いた脅迫状。その内容は深瀬を人殺しと告発するものだった…という内容だ。
ドラマとしては珍しく、ほぼオールロケで撮影されるという本作。藤原は「僕らは2月からマイナス21度の雪山で撮影。すっごくきつくて」と苦笑いしながら「自分の中でも今までの作品とは違ったものになっていたので、手応えというか、多くの人に見てもらえる作品になったのでは」と語った。
同作ではKis-My-Ft2の玉森裕太や小池徹平、市原隼人などが出演し、深瀬の大学時代からのゼミ仲間を演じている。藤原は「僕自身大学生活を送ったことなかったので、わいわいしゃべたり、パーキングエリアで食事をしたり、撮影しながら僕ら全員でも楽しんでました」と明かし、「今年35歳になるんですけど、(大学生を演じることに)最初は大丈夫かなと若干の不安がありました」と笑った。
1話では藤原と戸田の二人が出会い、付き合うようになる場面が描かれるが、戸田は「今を生きている時、どれだけ小さな幸せを豊かに感じられているのか大切にしています。深瀬さんの戸惑っている姿や不器用なところは演じていても愛おしいと思う。そういう感情を大切にしています」と笑顔で話した。ちなみに1話で印象に残ったシーンは、深瀬がサッカーボールを蹴るシーンと話し「どうやってあんなところに飛ぶんだろうと。奇跡」と藤原を絶賛した。
原作者の湊も藤原の演技には驚いたようで「カッコイイ深瀬なんだろうな、と思っていたら、別人。“えーっ!”というぐらい。背中も丸いし、口角の下がっているような感じ、藤原さんではなく、“深瀬”がそこにいる」と感心しきりだった。
ドラマでは原作の小説のさらにその後が描かれるということで湊も「私もテレビで見るのが楽しみ」と期待を寄せ、藤原も「2話3話を見ると、1話のシーンが非常に大きく生きてくるんです。“リバース”ですから過去のものが蘇ってくる作品」とアピールした。
金曜ドラマ「リバース」は4月14日(金)スタート。