上白石萌音、アーティストとしても活躍!人の心を動かす美しい歌声の魅力と音楽への愛情
女優として活躍する一方で、今年の1月には作詞・作曲を森山直太朗が務めた、『第100回全国高校サッカー選手権大会』の応援歌「懐かしい未来」を歌唱し、先月には3rdオリジナルアルバム『name』も発売するなど、アーティストとしても活躍している上白石萌音。本記事では、8月11日に全国ツアーを完走した彼女の、これまでの音楽活動の軌跡を辿ると共に、1人の歌手としての魅力にも迫っていきたい。
上白石の音楽活動の経歴は長く、2014年公開の自身主演の映画『舞妓はレディ』では、役名の“小春”名義で主題歌を担当。その後も、ヒロイン役の声優を務めた大ヒット映画『君の名は。』の主題歌といった、洋邦の映画にまつわる楽曲をカバーしたミニアルバム『chouchou』を2016年にリリースし、本格的な歌手デビューを果たした。現在までに、オリジナルアルバムや、カバーアルバムなどをコンスタントに発表し、時に“癒しボイス”とも称される透明感あふれる歌声が話題を呼んできた。
1970年代の名曲をカバーしたアルバム『あの歌-1-』などでは、「年下の男の子」や「木綿のハンカチーフ」といった、ノスタルジーを感じる楽曲を多く歌唱している上白石だが、オリジナル曲ではさまざまなジャンルにも挑戦しており、2020年には、GLIM SPANKYが提供したロックテイストの楽曲「From The Seeds」を発表している。上白石はこの楽曲について、“自分の弱い所や欠点を受け止めた上で、肯定してくれる曲”としつつ、「この曲を聴いた方が少しでもより自分を好きになってくれたらいいなと思います」と、優しい人柄を感じるコメントを寄せており、こうした思いに応えるように、コメント欄には「歌詞の一文字一文字が心に入ってくる」「萌音ちゃんの歌は、人を動かせる力があると思う」など絶賛の声が集まった。
そんな上白石は、テレビ番組などで自身の音楽活動について語る機会もあり、以前の番組インタビューでは、“ラブソングを歌う時は、自身の恋愛経験を活かすことはせず、その曲の中での相手を思い浮かべる”というこだわりを明かしていた。また、別の番組では、自宅で歌や発声の練習をすることが多いため、自宅に簡易防音室を設置したいと話していたことも。このようなエピソードからも、上白石がストイックに音楽活動に向き合っていることがうかがえる。
さらに、上白石が、星野源が自身のYouTubeチャンネルに公開している対談番組『Two Voice』にゲスト出演した際のトークでは、“音楽との出会い”について、中学の音楽教師だった母の影響もあり、1~2歳頃から歌うことが好きだったと明かしている。加えて、幼少期にミュージカル教室に通った経験が、学校でうまくいかない時期の精神的な支えになったとも振り返っており、こういった経緯から育まれた彼女の音楽に対する愛情が、多くの人の心を動かす歌声に活きているのではないだろうか。
現在は、8月14日から開幕したミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」に出演しており、その美声を披露している上白石。さらに来年の1月には、自身初の日本武道館公演となる単独ライブの開催が決定しており、アーティストとしての勢いも感じられる。唯一無二の歌声で人々を魅了する上白石の活躍に今後も期待したい。