なにわ男子・道枝駿佑、『消えた初恋』『金田一少年の事件簿』など主演作が続く若手ジャニーズの新星
道枝は、2021年11月12日、1stシングル『初心LOVE』でなにわ男子のメンバーとしてCDデビューを果たした。俳優としても映画『461個のおべんとう』(2020年)で井ノ原快彦と親子役を演じ、テレビ東京系のドラマ『メンズ校』(2021年)ではメンバー揃って主演を務めるなど、グループのデビュー前から多彩な作品に出演。2021年10月クールのテレビ朝日系ドラマ『消えた初恋』では、Snow Manの目黒蓮とW主演を務め、2人が演じる男子高校生同士のピュアな恋愛模様が人気を博した。デビュー後の2022年には、これまでKinKi Kids・堂本剛らジャニーズの錚々たるメンバーが出演してきた日本テレビ系のドラマ『金田一少年の事件簿』で“5代目”金田一一役に抜擢されるなど、快進撃を続けている。
かつてHey! Say! JUMP・山田涼介が“4代目”金田一一を演じたドラマ『金田一少年の事件簿N(Neo)』(2014年)を観たことが、ジャニーズ事務所に入るきっかけだったという道枝。そんな人一倍思い入れの強い作品への出演は、道枝にとって大きな目標の1つだったようで、主演が決まった際には喜びのあまり号泣してしまうほどだったそうだ。放送前のインタビュー動画では“先輩のマネをするのではなく、自分らしく演じたい”と意気込みも語っており、その言葉通り、ネット上からは「イケメンなんだけど情けない顔が似合ってて良い」「道枝くんにしかできない金田一」などの“新たな金田一一”に対する反響があった。今作での活躍が、これからの飛躍にも繋がりそうだ。
そうして着実に俳優としての経験を積み重ねている道枝だが、ジャニーズの先輩から学ぶことも多いようで、2021年に公開された映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』で嵐の松本潤と共演した際には、松本が何度も監督らと話し合いながら、細部までこだわりを持って作品を作る姿に圧倒されたという。また、自身が涙を流すシーンで苦戦していた際には、松本から「あんまり緊張しちゃうと出なくなるからリラックスしてね」といったアドバイスを受け、実践したこともテレビ番組の中で明かしており、そうした先輩の行動や、アドバイスを受け入れる素直な姿勢も、道枝の表現力の向上に繋がっているのではないだろうか。
そんな道枝は、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』では、福本莉子演じる、眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患う女子高生・日野真織と、“嘘の告白”をきっかけに交流を深めていく高校生・神谷透を演じている。同作のプロデューサーは“光と影を巧みに操りエモーショナルな世界を確立させる俳優”といった言葉で道枝を表現しつつ、「オファーして本当に良かった」とコメントを寄せており、こうした言葉からも、さまざまな作品への出演を通し、彼が1人の俳優として評価を受けていることがうかがえる。
7月25日に20歳の誕生日を迎え、同作が10代最後の出演映画となった道枝。「自分のターニングポイントとなるような作品になればいいな」と公式サイトに寄せたコメントで語っているが、これからの道枝はより深みを増した演技を見せてくれるのではないだろうか。“金田一一を演じる”といった大きな目標を達成した彼の、今後の俳優としての飛躍に期待したい。