卒業発表のSKE48須田亜香里、アイドルとしての葛藤を乗り越えて選んだ“新しい自分”への道

2022.7.6 20:00
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SKE48・須田亜香里/(c)E-TALENTBANK

先日、今年9月30日をもってグループを卒業することを発表したSKE48須田亜香里。本記事では、アイドルとしての華々しい活躍に加え、6月30日には中日新聞連載コラムを書籍化した『てくてく歩いてく —わたし流 幸せのみつけ方—』を発売するなど、多方面で才能を発揮している彼女のこれまでの活躍や、卒業に至るまでの葛藤にフォーカスしたい。

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2009年11月に行われた『SKE48第3期生オーディション』に合格し、アイドルとしてデビューした須田。その後、2017年に行われた『AKB48 49thシングル 選抜総選挙』では6位、翌年の『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』では2位となるなど高い人気を誇り、グループを10年以上長きにわたって支え続けた。また、ファンへの“神対応”が話題になることも多く、過去の握手会後に投稿したTwitterでは、「今日握手してくれた皆の手に、私の香りが移るようにしてみた」「いつも使ってるボディクリームと同じ香りで、実は時々やってる」と明かし、「「楽しませてくれようとする心遣いがめちゃくちゃ好き」「さすが」といった称賛の声が寄せられたことも。短い時間の中でもファンを楽しませる努力を惜しまない、須田のアイドルとしての真摯な姿勢がうかがえる。

そうした輝かしい経歴の一方で、過去にはMVにほとんど映らなかったという不遇の時代も経験したという須田だが、2020年1月に発売されたSKE48のシングル「ソーユートコあるよね?」では、デビューしてから10年で、悲願の初センターを務めることとなった。この抜擢について、「須田をセンターにしちゃうなんて SKEってやばいグループだけど 最高に夢があるグループなんだね!」といった心境をTwitterに綴っていた須田だが、同楽曲のMVには「だーすーの表情とセンター力に驚いた」「須田亜香里ちゃんが人気な理由分かる」などの絶賛の声が寄せられており、こういった反響を見ても、彼女がアイドルとしての人気と実力を兼ね備えていると言えるのではないだろうか。

まさにアイドルが“天職”とも言えるような須田だが、近年では葛藤を口にすることも多く、2020年に『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日系)に出演した際には、卒業については何年も考え続けていると明かしつつ、恋愛面などを例に挙げ、“同世代と比べて年相応のことができていない”といった悩みを語ったこともあった。また、別の番組に出演した際には、「辞められるように頑張らなきゃとは思ってるけど、辞めて私に仕事来るのかっていう」と、アイドルを卒業した後の活動に対する不安も吐露している。卒業発表に至るまでには多くの葛藤を抱えていたようだ。

しかし、2022年5月に卒業を発表した際には。その理由として“新しい自分に出逢ってみたくなったから”とコメントしており、この言葉からも、須田が前向きな選択肢として卒業を選んだことが感じられる。そんな須田は30歳を迎えたことをきっかけに、2021年11月に初の弾き語りソロライブを開催し、今年5月にも2度目のソロライブを行っており、アーティスト活動にも挑戦している。また、2017年には初の書籍『コンプレックス力 ~なぜ、逆境から這い上がれたのか?~』を、先月末にはコラム本『てくてく歩いてく —わたし流 幸せのみつけ方—』を発売するなど、文筆業でも才能を発揮。卒業前からアイドルの枠に囚われない活躍を見せており、そうした個人活動の中で得た経験も、須田がグループを巣立つための大きな自信となったのではないだろうか。

デビューから12年、時には苦悩しながらもアイドルとして全力で努力を続けてきた須田。これまでに積み重ねてきた経験を糧に、これから1人で歩んでいくまっさらな道にも、自分らしい足跡を“てくてく”と残していく、そんな彼女の今後の活躍にも、ぜひ注目していきたい。

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