百田夏菜子、主演ドラマ『僕の大好きな妻!』で見せる女優としての成長と可能性
6月4日より放送が開始されたドラマ『僕の大好きな妻!』(東海テレビ・フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を果たし、発達障害という特性を持ちながら、それでも前を向いて歩く主人公・北山知花を熱演している百田夏菜子。本記事では、人気アイドルグループ・ももいろクローバーZのリーダーとして活躍しながら映画やドラマにも出演し、意欲的に女優としての活動を行う彼女の努力に着目したい。
これまで、人気アイドルとして活躍しながら、女優業にも積極的に挑戦してきた百田。2016年放送のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では、ヒロインの親友役を演じ注目を集めたほか、昨年公開された映画『すくってごらん』では、実写映画初ヒロインにも挑戦しており、“金魚すくい屋を営む、秘密を抱えた美女”という役柄を、明るく可愛らしいイメージとはまた異なる大人な佇まいで演じきった。同年には、ドラマ『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系)にも出演し、スーツに眼鏡といった出で立ちで、初の弁護士役にも挑戦している。
また、2020年9月からは、毎月1つのテーマを決め、客演となるゲストを迎えて、百田が1対1でラジオドラマを演じるというプロジェクト『百田夏菜子とラジオドラマのせかい』がスタート。これまでさまざまな俳優や女優、声優を迎え、声の演技で表現力を磨いてきた。同番組の公式YouTubeチャンネルにアップされている初回放送時のインタビュー動画では、「私はそんなに(ラジオドラマを)やったことがなかったんですけど、いろいろな可能性をとっても感じて、やってみたいなと思いました」と話していた百田だが、声だけで役を演じるラジオドラマの経験を通じ、女優としての可能性も広がったのではないだろうか。
そうして多彩な役柄を演じた経験は、百田の女優としての大きな成長に繋がったようで、現在放送中の『僕の大好きな妻!』では、発達障害の特性を持つ女性という難しい役どころを熱演し、その演技が「上手すぎて泣きながら見てた」「表情だけでこちらの感情を揺さぶってくる」などと、SNSで話題となっている。ドラマの公式サイトに寄せたコメントでは、百田は主人公の千花役を演じるにあたって人間観察をするようになったといい、何か失敗をしてしまった人の反応や周囲のリアクションなどを細かく観察することで、“多面的に気持ちをキャッチするようになった”と語っていた。
また、知花役を演じる上での心がけとしては、役柄と自身の違いを意識していたとして、「私自身は頭の中で考え、言葉を選んで話すほうなので、台詞を言う際は、“知花として感じたことがパッと口から飛び出てくる”そんなイメージを大切にして、知花を演じています」ともコメントしている。難しい役どころに挑戦するにあたり、日常生活の中でも役作りのために多方面にアンテナを張り続け、主人公に寄り添うような演技を心がける百田からは、経験を積んできた女優としての成長や、努力を怠らない姿勢がうかがえる。
ももいろクローバーZのメンバーとして活躍しながら、女優業にも真摯に向き合っている百田。かつて、自身のブログで“いろんなジャンルで人の心を動かせる人になるのが夢”と語っていた彼女だが、その言葉通りの多彩な活躍を今後も見せてくれそうだ。