話題の『恋マジ』出演中の西野七瀬、役と向き合う繊細な演技を武器に女優として躍進
かつて乃木坂46の人気メンバーとして、多くのファンから支持された西野七瀬。卒業後は、女優としてドラマや舞台などで幅広く活躍しており、現在はドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(関西テレビ・フジテレビ系)にて、広瀬アリス、飯豊まりえといった実力派の女優らと共に“恋に本気になれない女性”を熱演している。本記事では、2022年も途切れることなく出演作が続く彼女の、女優としての成長にスポットを当てたい。
2019年2月に乃木坂46から卒業し、女優として新たな道を歩き出した西野。昨年8月に公開された映画『孤狼の血 LEVEL2』では、危険な任務についた弟を気遣う姉であり、「スタンド 華」のママ・近田真緒役を熱演したことでも話題となった。過去にはテレビ番組の中で、「(弟の)チンタに対しても結構厳しい感じであたるんですけど、でも全部それは愛情あってのこと」と役柄の解釈を語っており、“冷たい姉”といった印象にならないように役作りをしたと明かしていた。そういった役柄への深い理解により、厚みの増した演技が評価されたようで、西野は同作で第45回日本アカデミー賞にて「優秀助演女優賞」「新人俳優賞」を受賞している。
同作で自身初の映画賞を受賞し、名実共に女優としての地位を確立させた西野だが、テレビ朝日×ABEMA共同制作ドラマ『言霊荘』で主演を務めた際には、そのプレッシャーやハードな撮影から何度もくじけそうになったという苦悩を、テレビ朝日公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』内の動画で明かしたこともあった。クランクアップ後のインタビューにて、“理想通りにはできなかった”と反省を口にしたものの、得たものも大きかったようで、西野は「成長できたこと必ずあると思うし、この大変さを覚えとかなきゃ、とか思いますね」「乗り越えれたんだから、次からも大丈夫だっていう自信にもなりますし」と話し、目に涙を浮かべていた。
主演作のプレッシャーも乗り越え、またひとつ女優として成長した西野は、2022年も話題作への出演が相次いでおり、6月17日からはヒロイン役を演じた映画『恋は光』の公開も予定されている。また、現在放送中のドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』では、西野は20代前半で結婚したがセックスレスに悩む“早婚レス妻”清宮響子を演じており、無神経な夫の発言や行動に苦悩する姿や、既婚者でありながらも他の男性に惹かれてしまう様子を繊細な表情で演じ、ネット上では「表情だけで感情が伝わるくらいすごかった!」「切ない演技がうまい」といった絶賛の声があがっている。
乃木坂46を巣立ってから3年が経った今、役と丁寧に向き合う繊細な演技を武器に、難しい役どころに次々と挑戦している西野。1人の女優としても着実にステップアップを続けている彼女の今後の活躍に、ぜひ注目していきたい。