映画「3月のライオン・後編」に伊勢谷友介が出演。試写会に登場し、役柄同様の自由奔放キャラを見せる。
3月5日(日)には、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて「前編・後編〈イッキ見(み)〉」試写会が行われ、主演の神木隆之介、共演の有村架純、大友啓史監督が参加。さらには後編に登場する伊勢谷友介がサプライズ登場し、本イベントをもって出演が発表された。
前後編通しで観た300人の観客を前に神木は「前編は熱い映画、後編は温かい映画」と感想を述べ「後半の最後の零の表情は自分で演じていながらも自分で良かったなと救われた気持ちになりました。まるでお味噌汁を飲んだような温かい気持ちになった。ほんわかした気持ちになって、家族にありがとうと言いたくなった」とシミジミ。有村も「登場人物みんなが思いを抱えて、それぞれの苦しみがわかる前編とそれを回収するのが後編。みんなが報われて終わる映画。前後編通して1本の作品になっている」と思いを込めた。
会場内がシンミリする中、「好き勝手に生きるのも悪くない」と役柄をイメージした言葉を口にしてサプライズ登場したのは、零がお世話になる川本3姉妹の自由奔放な父親を演じた伊勢谷。登場するなり神木らをスマホで自撮り。神木は「現場では助けていただく事ばかり。劇中で『君さ~、帰れよ』と挑発的にいわれた一言が自分の中で絶対に負けたくないというエンジンになった。とんでもない化け物が住んでいる。吹っ飛ばされると思った」と熱っぽく感謝を述べた。
また零の冷徹な義姉役を演じた有村が、伊勢谷が演じたキャラを「なんでこんなに~!と思っていました」と憎らしそうに表すと「あんたもたいがいだよ!でも性格ピッタリな役だよね」といじると、会場から笑いが。これに有村や神木は「違いますよ!」と否定するも「でも女優だからね~」と受け流し「人を腹黒いようにいうの楽しいね!」と役柄同様に自由奔放だった。
また神木演じる零が、生きるために「自分の居場所」を見つける物語にちなんで、「自分の居場所」発表コーナーも実施。「風呂」という神木は「落ち着く。お風呂でずっとのんびりしちゃうことがある。音楽を聴いたり、漫画を読んだり。30分から1時間くらいかな。楽しく汗がかけます」と説明。それに伊勢谷は「女子か!君よりも有村さんのお風呂の話が聞きたいよ!」とツッコむも「途中で追い炊き入れるの?お風呂でツイートするの?」と実は興味津々だった。
有村は「家のソファー、または布団」といい「家に帰ってソファーに座るのが好き。帰って来た感じがする。帰って来てお風呂を温めて、カバンを置いて、ふ~っとソファーに座る」と詳細説明。ここでも伊勢谷は「お風呂を温めている間に、お風呂の準備をするの?」と有村のバスタイム事情が気になる様子だった。そんな伊勢谷は「“志”事仲間。目的を持っている人と過ごしている時間が安心する」と急に真面目で、大友監督も「現場だね、楽しいから」と同調。すると「風呂」「ソファー」組の神木や有村に対して伊勢谷は「2人はそうでもないみたいだね。君たちの返答を見るとちょっと違うのかな」、大友監督も「世代だね」と若手イジリだった。
また「17歳の頃に打ち込んでいたこと」を聞かれた神木が「モテるために一生懸命でした。少女漫画を読んだり、学校生活をいかに楽しく出来るかだけを目標に生きていた。でもクールぶっていたら、周りから『具合悪いの?』と勘違いされた」と若気の至りに赤面。ここでも伊勢谷はすかさず「不毛だね」と突き放し、キャラを貫き通していた。