岩田剛典、コメディから恋愛作品まで幅広いジャンルで見せる俳優としての“新境地”
2020年に公開された映画『新解釈・三國志』では、“鼻につく自称イケメン将軍”趙雲という役どころで、自身初となるコメディ作品に挑戦した岩田。この役柄について、岩田は公式サイトのコメントにて“自分でも新しい世界だった”と振り返っていたが、同作への出演が良い経験となったのか、2022年3月に公開された映画『ウェディング・ハイ』では、結婚式で花嫁の略奪を計画する新婦の“元カレ”という役をコミカルに演じきった。この演技に、ネットでは「振り幅ありすぎ」「あんなハッチャけた役までチャーミングにこなすなんて!」といった驚きの声もあがっており、俳優としての新境地を見せたと言えそうだ。
また、恋愛作品についても、今年2月よりNetflixで配信されたドラマ『金魚妻』では、不倫相手役といった、これまでと雰囲気の異なる役柄で出演しており、篠原涼子が演じる主人公との“禁断の愛”を体当たりで表現する姿が大きな話題となった。共演した篠原は、岩田のパフォーマーとしての鍛え上げられた肉体美に感動したようで、「肩もよければ背中もいい、お尻もよければ脚もいい」と、出演番組の中で熱く語ったこともあった。同作は日本のみならず、台湾やマレーシアといった、アジア各国でもNetflix内のランキングにトップ10入りを果たしており、岩田も自身のTwitter上で「ありがたいです」と、喜びを語っている。
コメディや恋愛作品、サスペンスにいたるまで、さまざまなジャンルの映画に出演し、その経験を基に着実にステップアップしている岩田。その姿は、映画『凶悪』や『孤狼の血』シリーズなどを手掛けた白石和彌監督の目にも留まっていたようで、5月6日に公開された映画『死刑にいたる病』でも監督を務めた同氏は、岩田について「いつかお仕事をと思っていた」と、公式サイト内のコメントで明かしつつ、「またガッツリやりましょうと固く握手したのが忘れられません。岩田さんとは長い付き合いになりそうです。」とも語っていた。同監督と岩田のタッグが見られる日も近いかもしれない。
そして、6月17日には、2019年に放送されたフジテレビ系ドラマ『シャーロック アントールドストーリーズ』の映画化作品である『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』が公開予定となっており、岩田は、ドラマ版に引き続き、ディーン・フジオカが演じる誉獅子雄のバディ、若宮潤一を演じる。ドラマ版の放送から約2年半の月日が経った今、当時からさらに厚みが増したであろう岩田が、同じ役柄をどのように魅力的に演じるのか、期待が高まる。
さまざまなジャンルの作品に挑戦し続け、名実共に若手の実力派俳優として存在感を増している彼の、今後の活躍にもぜひ注目していきたい。