『SPY×FAMILY』ED曲決定の星野源、タイアップソングに“自分の魂”を込める音楽ポリシー

2022.4.1 20:00
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星野源/(ⅽ)E-TALENTBANK

2016年に自身も出演したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主題歌「恋」が社会現象とも呼べる大ヒットとなり、昨年リリースされた「不思議」はBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”で1位を獲得するなど、多くの人々の心に残る楽曲を作り続けている星野源。本記事では、4月9日より放送予定のTVアニメ『SPY×FAMILY』のエンディング曲「喜劇」を担当することでも話題となっている星野の、アーティストとしての魅力にスポットを当てたい。

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これまで、任天堂“スーパーマリオブラザーズ35周年”テーマソング「創造」や、映画『CUBE 一度入ったら、最後』の主題歌「Cube」など、さまざまなタイアップソングに挑戦し続けてきた星野。2018年に放送されたNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌「アイデア」を担当した際には、永野芽郁が演じるヒロインの、病気で片耳を失聴し、“片方の耳だけが聞こえる”という特徴を、“モノラルのメロディ”といったフレーズで歌詞に落とし込み、作品に寄り添った楽曲作りが話題となった。

その一方で、星野は“タイアップのためだけの曲”や“タイアップに全く関係のない曲”に対する苦手意識などを、ラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の中で語ったこともある。また、この時の放送で、彼は「自分の音楽の流れの中で、その要素っていうものを、ちゃんと自分の作品の魂を売らないように作る」といった、タイアップソングに対する自身の“ポリシー”についても明かしていた。

そんな星野の“ポリシー”は、2018年に公開された『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌として書き下ろした楽曲「ドラえもん」でも活かされており、作品名、そしてキャラクター名と同様のタイトルや、「ぼくドラえもん」のメロディを間奏に使うにあたり、関係者各位に協力を仰ぎ、特別な許可を得ることで、作品を完成させたという。特に、メロディの使用については「絶対にやりたい!」といった強い希望でオマージュを行ったといい、こういったエピソードからも、1曲のタイアップソングを制作するため、自分の表現したいものを妥協せずに追及する、星野の音楽づくりへの真摯な姿勢をうかがうことができる。

今回、家族をテーマにしたアニメ『SPY×FAMILY』のエンディングを担当するにあたり、星野は公式サイトに“自分の考える家族像を歌にした”といったコメントを寄せている。2017年にも、同じく家族を題材にした楽曲「Family Song」を発表している星野だが、2021年には女優の新垣結衣との結婚を発表しており、プライベートの変化により、その家族像についても、新たな発見や変化があったのかもしれない。

タイアップ先に敬意を持ちながら、自分の色で、作品を鮮やかに彩る星野の音楽。原作を読み終えたタイミングでオファーを受けたという星野が、物語の中で描かれる“家族”を、どのようなメロディや、歌詞で表現するのか。新曲「喜劇」に期待するとともに、星野のアーティストとしての、今後の活躍にも注目していきたい。

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