連続ドラマ初主演のファーストサマーウイカ、バラエティでのブレイクを経て高まる“女優”としての存在感
2022年4月2日より放送が開始される『私のエレガンス』(BSテレ東)で連続ドラマ初主演を務めるファーストサマーウイカ。本記事では、2019年のブレイク以降、バラエティ番組の出演のみならず、ドラマや舞台などの出演作も相次いでいる彼女の、女優としての魅力に迫りたい。
『私のエレガンス』は、ウイカ演じる元レディース総長で、現在はトラックドライバーのシングルマザー・薬師寺桃子が、1人娘のために一念発起し、サロンの女主人のマダム・マリー(草刈民代)に導かれてエレガンスな女性を目指す、というラブコメディ。今作が連続ドラマ初主演となるウイカは、公式サイトに、「至極光栄です、まさか主演のお話をいただけるなんて思ってもみなかったので、驚きと喜びで小躍りしました!」といった、歓喜のコメントを寄せている。
昨年放送された『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)でも、主人公らの溜まり場となっている喫茶店の店主で、元ヤンキーの“アネゴ肌”なキャラクターを演じたウイカ。『私のエレガンス』の役柄についても“当て書きかと思うほどにパブリックイメージとピッタリ”と語りつつ、「私自身、役に対してもあまり考えず作り込まず、素直に向き合うように心がけています」と明かしていた。今作でも彼女らしく、個性的なキャラクターを明るい笑顔と共に、自然体で演じる姿が見られるのではないだろうか。
ウイカの女優としてのキャリアは長く、高校を卒業してすぐ「劇団レトルト内閣」に入団し、客演など含め、約30本の舞台に出演して経験を積んだという。その華やかなビジュアルから、2021年に2週連続で放送されたドラマ『バンクオーバー!~史上最弱の強盗~』(日本テレビ)では、黒のボンテージ姿で“SMクラブの女王様”を演じるなど、個性的なキャラクターを担当することも多い。その一方で、同年には、松下洸平や生駒里奈などと共に舞台『カメレオンズ・リップ』にも出演し、さらに2022年3月22日放送のドラマ『家出娘』(NHK)では、母を亡くし、人生に迷ってしまった少女に寄り添う叔母を熱演するなど、実力派女優としての存在感も増している。
また、セレブな男性とのラブコメディの要素も含まれている『私のエレガンス』の撮影について、ウイカは“相手役の男性が現場入りする度に浮足立ってしまっていた”と自身の冠ラジオ番組の中で振り返っており、「これって役下りてるやんっていう、憑依してるやんっていう」とも語りつつ、約10年ほど演技の仕事を続けてきた中で、自身が“憑依型”の役者だと感じるのはこれが初めてだったと明かしていた。こういった発言から、連続ドラマ初主演という経験を通して、ウイカが女優として、さらに成長を遂げたことがうかがえる。
先日放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)では、今後も芝居を続けていきたいという意思を明かしつつ、目標の存在として、“バラエティと芝居を完璧に両立している”と感じるという小池栄子の名前を挙げていたウイカ。華やかな存在感と、確かな演技力で、バラエティで活躍するタレントのみならず、女優・ファーストサマーウイカとしての評価も高まっていると言えそうだ。今後もさまざまな作品で、その活躍を見ることができるのではないだろうか。