乃木坂46遠藤さくら、2度のセンターを経験した上での成長と“開花”する女優の才能
2018年に4期生としてデビューした遠藤は、24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』、27thシングル『ごめんねFingers crossed』の2作においてセンターに抜擢された。センターに選ばれた心境について、公式ブログでは「覚悟や責任が必要だと思うし、私がそれを背負える自信はない」としながらも、「センターというポジションにしっかりと向き合って、一回りも二回りも大きくなりたい」と強い決意を覗かせていた。
その一方で、2020年には『サムのこと』(dTV)で表題にもなっている“サム”役、2021年にはひかりTVオリジナルドラマ『ボーダレス』に松宮結樹役で出演するなど、女優としても活躍。YouTubeで公開されている『ボーダレス』のスペシャルインタビューでは、「(自分と)似てるところが多いので、ちゃんとした役作りっていうのはあまりできてはいなかった」と、“病弱でおとなしい少女”といった役柄を自然体で演じたと語っていた。
しかしながら、10話では涙ながらに訴えかけるシーンにも挑戦。公式ブログでは、「普段あまり感情を出すことのできない私にとって、とてもとても難しくて悩みました」と明かしつつ、「苦手意識が強かった演技だけど、一歩前へ進めたんじゃないかな」と綴っており、遠藤にとって大きく成長できた作品となったことがうかがえる。
女優としても殻を破った遠藤は、2021年1月にスタートした『もしも、イケメンだけの高校があったら』で地上波連続ドラマに初出演を果たした。遠藤が演じるヒロインの桜井カンナ役は、学年で1番の美少女だが、イケメンには一切興味がないという性格。過去にラジオ番組に出演した際に、遠藤は役作りについて“好きな女優を思い浮かべて役を作っていった”と話しており、参考にしている女優として「満島ひかり」の名前を挙げていた。
さらに遠藤はYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に出演し、乃木坂46を象徴する楽曲とも言える「きっかけ」をソロ歌唱。その透き通った歌声がファンの間でも話題となり、2022年3月2日現在で600万再生を突破するなど、大きな反響を呼んだ。また、2022年2月に公開されたLittle Glee Monsterの「3月9日」のMVに出演するなど、目覚ましい活躍を見せている。
デビュー10周年を迎えた乃木坂46。これからは今まで以上に3期生や4期生が中心となってグループを引っ張っていくことだろう。2度のセンターを経て、女優としても脚光を浴びている遠藤のこれからの活躍に注目したい。