松下洸平、『スカーレット』でのブレイクから勢いを増す活躍ぶりと“歌手”としての再挑戦
俳優として話題作に多数出演する傍ら、アーティストとしても活動しており、1月には、メジャーデビュー後初のツアーライブ『KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2022 ~CANVAS~』を完走した松下。2019年のNHK連続テレビ小説『スカーレット』への出演で一躍注目を浴び、現在もその勢いを感じさせる活躍を見せている松下だが、本記事では、そんな彼のブレイクまでの道のりや、歌手活動に注目したい。
松下は、2008年に“洸平”名義でシンガーソングライターとしてCDデビュー。翌2009年にミュージカル『GLORY DAYS』で初舞台を踏んで以降、俳優としても活動を開始し、2019年に放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』では、戸田恵梨香が演じるヒロインの夫・八郎を演じ、人気を博した。同作の影響で“八郎沼”という言葉も生まれるほど話題を呼び、Instagramのフォロワーが3,000人から27万人へと大幅に増えたという。
同作でブレイクを果たした松下は、 2020年に『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)、 そして翌2021年には『知ってるワイフ』(フジテレビ系)など、立て続けにドラマ作品に出演。同年に放送された『最愛』(TBS系)は、「第110回 ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞」で、最優秀作品賞などを複数受賞した。この時の心境について、松下は自身のInstagramアカウントで、「僕もこの作品の一部になれたことを心から誇りに思う。」「いい作品を作るために必要なのは、愛情だなぁと改めて思わせてくれた宝物です」と、喜びを語っており、同作への出演が大きな経験となったことがうかがえる。
俳優としてキャリアを重ね、順風満帆のようにも思える松下の芸能活動だが、歌手としてデビューした当時には、イベントで観客が1人しか集まらないなどの苦労もあったという。松下は、音楽活動を“お休み”し、俳優業に専念していた際の心境について、「(俳優をしている)その間にも自分の歌うっていうことに対して、何かこう諦めがつかなくて」とテレビ番組で語っており、2021年の8月25日に“松下洸平”名義でのファーストシングルをリリースした際には、「もう一度シンガーとして挑戦します。 もう言葉はいらないな。」「今は本当に感謝しかない。 本当に本当にありがとう!」などと決意やファンへの感謝をInstagramで綴っていた。
そんな松下は、“目標の人物”として、星野源の名前を挙げたことがある。星野について「俳優業も音楽業もすごくバランスよく、しかもコンスタントに、そしてものすごくいいクオリティーで提供しつづけてくださる」と語っていた松下。それに加えて、優しい人柄で、良き相談相手でもあるという星野の存在が、本格的に音楽活動を再開した松下にとっては、刺激となっているのではないだろうか。
4月からスタートするフジテレビ系ドラマ『やんごとなき一族』に出演することが決定している松下。彼が演じる、主人公(土屋太鳳)の夫・深山健太は、明るく気さくな性格で、そして教養もあるジェントルマンという役どころだ。由緒正しき名家の次男でありながら古い慣習を嫌い、“親族同士の争いごとのない、普通の家族になりたい”といった願いを持ち、妻と共に二人三脚で奮闘するという、重要な役を彼がどう演じるのか。音楽活動の再スタートを切り、さらなる飛躍を続ける松下の今後の活躍に、ぜひ期待したい。