北村匠海、上白石萌歌ら多彩なアーティストが“自分色”に白い空間を染める『THE FIRST TAKE』の魅力
adieu名義で音楽活動を行う上白石萌歌の「ナラタージュ」から始まった『THE FIRST TAKE』。この時、初めてadieuとして顔を出して歌唱したという上白石は、当時の心境を、チャンネル内で公開されているポッドキャスト「THE FIRST TAKE MUSIC」の中で、“舞台に出演するような緊張感とライブ感があった”といった言葉で振り返っている。また、スタッフなどもいない、白いスタジオで1人で歌唱するという、『THE FIRST TAKE』独特の環境については「自分の色をこの白い空間で埋めたらな、って思いがありました」とも語っていた。
また、俳優としても活躍している北村匠海がギターボーカルを務めている、ダンスロックバンド・DISH//は、同チャンネルで2020年に公開された北村の「猫」の歌唱動画が話題となり、動画再生数は1億回を突破。さらに、ストリーミング総累計再生数は3億回を超えるなど大ヒットとなった。そんなDISH//は、翌年には同楽曲で『第72回NHK紅白歌合戦』にも初出場しており、『THE FIRST TAKE』での一発撮りのパフォーマンスが、グループ飛躍のきっかけの一つになったと言えるのではないだろうか。
そして、ジャニーズで初めて、『THE FIRST TAKE』に挑戦したSixTONESは、デビュー曲の「Imitation Rain」を含む2曲を歌唱し、コメント欄にはファンのみならず「こんな歌の上手いグループあったんだ、、もっと早く知りたかった、、!」「全員の声が重なった時の心地よさがいい」など、彼らの歌唱力に驚かされたといった反響も多く寄せられていた。出演した当時について、メンバーの田中樹は「歌って踊ることが僕たちの本業なんだなっていうのを、改めて再認識したところはありますね」と、テレビ番組の中で振り返ったこともあったように、グループにとっても大きな経験となったことがうかがえる。
このほか、女性アイドルグループである乃木坂46も2021年9月に登場。単独出演した遠藤さくらが披露した「きっかけ」は、結成10周年の記念セレモニーの最後の曲にもなった楽曲で、グループを代表して1人で歌う姿に、コメント欄には感動の声が多数寄せられていた。また、同月には生田絵梨花(2021年12月卒業)・久保史緒里・賀喜遥香の3人が歌唱する「やさしいだけなら」も公開されており、透明感のある3人の歌声が話題となるなど、楽曲や個人の魅力を再確認する場ともなったようだ。
ジャンルに囚われることなく、さまざまなアーティストが出演し、その魅力をそれぞれが発揮してきた『THE FIRST TAKE』。個性豊かな出演者らが、自分の色に染め上げてきた白いスタジオに、今後はどのようなアーティストが登場するのだろうか。『THE FIRST TAKE』の、これからの展開にもぜひ注目していきたい。