清原果耶・上白石萌音・川栄李奈、才能豊かな“新世代”朝ドラヒロインたちが躍進
2021年上半期に放送された『おかえりモネ』で、気象予報を通じて、人々に幸せな未来を届けていくヒロイン・永浦百音を演じた清原は、放送開始前には、自身のInstagramアカウントにて、「逞しく生きる彼女の力を借りて 瑞々しい朝をお届けできるよう頑張ります。」と意気込みを語っていた。また、最終回の直前に出演した『あさイチ』(NHK)では、“菅波先生”こと坂口健太郎に演技の上での悩みを相談し、アドバイスを受けながら撮影に臨んでいたことを明かしており、共演者とより良い作品を作れるよう努力していたことがうかがえる。真摯に向き合った朝ドラヒロイン役の経験を大きな糧に、これからも女優として飛躍を続けていくのではないだろうか。
そして、現在放送中の『カムカムエヴリバディ』は、3人のヒロインが三世代の女性たちの人生を紡いでいく、100年のファミリーストーリー。初代ヒロインの安子を演じた上白石は、他の2人のヒロインについて「深津絵里さん、川栄李奈さんと肩を並べた時のあの高揚と不思議な安心感を、ずっと大事に覚えていようと思います。」と、その存在の心強さについて語っていた。
今回が連続テレビ小説初出演となった上白石は、当初は“全く自信が無かった”と語っていたものの、その純朴な魅力や、時代に翻弄されながらも娘を思う母親を演じきった姿は感動を与えたようで、“安子編”が終了する直前の番組公式Instagramの投稿には、「安子ちゃんロス確定」「もう少し見てたいよー」「寂しすぎます!」といった惜しむ声が多数寄せられていた。朝ドラ初出演ながら、視聴者の心に残る印象的な演技を見せてくれたようだ。
同ドラマでは現在、上白石と共に3061名の中からオーディションで選ばれた川栄が演じる3代目ヒロイン・ひなたが登場している。2016年に放送された『とと姉ちゃん』にも出演していた川栄は、今回の出演について公式サイトに「朝ドラヒロインは一つの大きな夢であり、何度もオーディションに参加させていただきました。」といったコメントを寄せており、ヒロインを熱望していたことがうかがえる。
かつて、AKB48を卒業して2年後の2017年のインタビューで、川栄は当時の自身がどうしても“元AKB”という見方をされると話した上で、「今の若い子が大人になった時に、『川栄李奈っていう女優、昔はAKBだったんだ!』って後から気付かれるくらいの存在になりたい。そういう未来のために、頑張って女優としての個性を出していけたら良いな」とコメントしていた。2022年現在、朝ドラヒロインの夢を自らの手で掴んだ川栄は、自身が目標とするような存在に成長しつつあるのではないだろうか。
視聴者の予想を裏切る展開や、出演者の熱演も話題となっている『カムカムエヴリバディ』。上白石、そして深津からバトンを受け取り、そのフィナーレを飾る川栄が、自身の夢だった朝ドラヒロインとして、どのような演技を見せてくれるのか。今後の展開にも、ぜひ注目していきたい。