生田絵梨花・高山一実ら、2021年の乃木坂46“卒業生”たちが残した想いとは?【後編】
今年8月に結成から10周年を迎え、12月15日にはグループにとって初のベストアルバムを発売した乃木坂46。この1年を振り返ってみると、合計で8人ものメンバーが卒業もしくは年内で卒業予定となっている。中でも1期生、2期生といった初期からグループを牽引してきたメンバーの卒業は世代交代を強く感じさせるもので、グループは今、変革期にあるといえるのではないだろうか。本記事では、2021年の卒業生をピックアップして、卒業前に残した発言や、卒業後の活動をご紹介したい。
大園桃子
9月4日をもって乃木坂46を卒業した大園桃子。2016年に加入してから5年に渡り、一度も欠けることなく全員で歩んできた3期生にとって、彼女が初の卒業メンバーとなった。2017年には、『逃げ水』で与田祐希とダブルセンターに抜擢された大園だが、そこにはプレッシャーもあったようで、当時はライブの開演直前まで泣いていたのだという。しかし、今年開催された全国ツアーのMCで、大園が“ライブが苦手じゃなくなった”と語っていたことが、先輩の新内眞衣からラジオ番組で明かされているなど、加入から成長した姿をしっかりファンに見せていたメンバーといえるだろう。卒業と同時に芸能界を引退したが、Instagramは継続しており、9月13日には自身のアパレルブランド・philme (フィルム)を立ち上げたことを発表している。
高山一実
11月21日に開催された『乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 FINAL!』東京ドーム公演でラストステージを迎えた高山一実。同期の秋元真夏が、彼女を“人を笑顔にさせてくれる”と評していたこともあり、メンバーから慕われる、グループのムードメーカー的な存在だったことがうかがえる。『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)などのMCも務め、バラエティ番組でも活躍。2018年には、小説『トラペジウム』(KADOKAWA)で小説家デビューも果たした。卒業直前に出演したラジオ番組では、アイドルが“世界で1番叶えたかった夢”だとして、乃木坂46として活動した日々への充実感を明かしている。なお、卒業後も芸能界で活動を続けており、12月1日には公式サイトもオープンした。今後も多彩な才能を発揮して活躍することが期待されるメンバーの1人といえそうだ。
寺田蘭世
寺田蘭世は、12月12日をもって乃木坂46を卒業。2021年の2期生の卒業は、堀未央奈・伊藤純奈・渡辺みり愛に続き、4人目となる。卒業の発表がされた9月17日のブログでは、自身がセンターを務めた楽曲の思い出を振り返りつつ、「ずっと乃木坂46が坂を登り続けられるグループである事を願っています」と、グループの未来に思いを馳せていた。11月9日には1st写真集『なぜ、忘れられないんだろう』(集英社)を発売。自他共に認める“ファッションリーダー”としての才覚が発揮された内容になっているという。卒業後については、公式ブログで、引退という形であることが明言されている。
生田絵梨花
アイドルのみならず、ミュージカル女優としても活躍してきた生田絵梨花は、10月25日に公式ブログにて卒業を発表。ブログでは、「考えて、思い直して、考えて… の繰り返し じっくり時間をかけて ようやく 旅立つぞ!と覚悟を決めることができました」と、悩んだ末にグループから卒業することを決断したと綴っていた。12月14、15日には、横浜アリーナにて卒業コンサートを開催。公演を終えた生田は、ラジオ番組で“燃え尽きるほどやり切れた”と語っており、充実感でいっぱいのコンサートになったことを明かしている。最終活動日は12月31日となっており、同日には『第72回NHK紅白歌合戦』への出演が控える。前述のブログでは、卒業後について“新たな生き方や表現を模索しながら皆さんと交わっていけたら”と綴っており、アイドル時代とはまた違った輝きを放って、ファンを魅了するのではないだろうか。