乃木坂46山下美月、卒業相次ぐグループを牽引する“次期エース”の期待
乃木坂46は、2021年に堀未央奈、松村沙友理、高山一実といったグループの創生期を支えてきた1~2期生の卒業が相次いでおり、世代交代が着々と進んでいる。そのような状況下で、これからグループを引っ張っていくと期待されているメンバーの1人が山下ではないだろうか。
2021年1月にリリースされた26thシングル『僕は僕を好きになる』では初のセンターに抜擢された山下だが、選ばれた当時のブログでは「正直に言うと、重圧を感じてすぐに『頑張ります』みたいなポジティブな感情にはなれませんでした」と、胸中を吐露していた。しかし、次第に「この新曲のメッセージや乃木坂46の熱い思いを伝えたい」というセンターとしての覚悟が芽生えたのだという。
そんな山下のアイドルに対する姿勢は話題となっており、過去に放送されたラジオ番組では、“プライベートと仕事を分けているか?”という質問に対して、「結果的にオフの日でも、仕事終わって帰ってきてからでも、結局“自分がアイドルでいる”っていうことが自分の軸になっている」と語っていたこともある。オンオフ関係なくアイドルとしての意識を保ち続けるストイックな姿勢が、山下の現在の活躍にも繋がっているのかもしれない。
乃木坂46のセンターとして注目を集める一方で、山下は個人としても大きな飛躍を遂げていった。そのひとつがモデル業だ。2018年からは『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍するほか、2021年には『an・an』(マガジンハウス)や『東京カレンダー』(東京カレンダー株式会社)といった雑誌の表紙を飾ったことも。2020年に発売された1st写真集『忘れられない人』は、2021年4月に5度目の重版が決定し、累計発行部数が19万部突破のヒットとなり、山下の人気を決定づけた。
さらに、自身がメインキャラクターを務めた映画『映像研には手を出すな!』を始め、『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京系)、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)など、女優としても活躍を続けている山下。現在放送中のドラマ『じゃない方の彼女』(テレビ東京系)では、男性を翻弄する“天然魔性系”女子大生の野々山怜子を好演。山下は、「ドキドキハラハラする展開もありつつ、怜子に翻弄される雅也(濱田岳)の姿を楽しんでいただけるよう、精一杯惑わせる女性を演じたい」とコメントしていたが、その“あざとかわいい”演技が話題となり、“怜子沼”にハマる視聴者が続出しているという。2021年は女優としての個性を手にしたというのが山下にとって大きな収穫だったのではないだろうか。
乃木坂46は今年で結成から10周年を迎えており、12月14、15日には1期生として活躍してきた生田絵梨花の卒業コンサートが開催された。1・2期生が卒業していく中で、乃木坂46で最も多く割合を占めているのが3・4期生だ。中でも山下は、グループを引っ張っていってくれる存在として期待されているメンバーの1人だといえそうだ。アイドルとして高いプロ意識を持った彼女の今後の活躍に期待したい。