乃木坂46秋元真夏、卒業メンバーを見送ってきた“愛情”と“キャプテン”としての姿勢
秋元がキャプテンに就任したのは、2019年9月のこと。同月に卒業した桜井玲香から引き継がれたものだった。キャプテン就任から1年が経った頃のラジオ番組で、秋元は、“キャプテンのような立場が向いているタイプではない”という思いから、何度も悩み続けたことを明かしていた。その時に松村沙友理や新内眞衣といったメンバーに思いを打ち明けたことが自信に繋がったと語っており、秋元はメンバーとの信頼関係を何よりも大切にしてきた存在だったのではないだろうか。
そんな秋元だからこそ、メンバーに対する思いは人一倍大きかったといえる。2021年7月に卒業した松村に対し、過去のラジオ番組で、「乃木坂としてもすごい大事なメンバーだったし、みんなのこと助けてくれるし、すごい賢いから、みんなのこと広く見れる」と、グループにとって欠かせないメンバーであることを強調しつつ、「今はしっかり背中を押したい」と、愛情が滲むコメントを残していた。
また、生田絵梨花の卒業発表に際して、ラジオ番組で秋元は、卒業ラッシュを迎えた乃木坂46の現状を踏まえた上で、“後悔のないように最後まで生田絵梨花を応援してほしい”と呼びかけつつ、「生田絵梨花ちゃんを支えられる存在で私もありたい」と語り、生田が卒業を迎えるその日まで寄り添っていくという強い思いを覗かせていた。
そんなメンバー思いな一面を見せる秋元に対し、4期生の黒見明香は、初めてステージに立って頭が真っ白になっていたところ、リハーサル後に秋元から「いっぱいお客さんはいるけど、ファンの方はすごく優しく見ていてくれるから、失敗しても、自分の言いたいことを伝えれば大丈夫だよ」と声をかけられたことを明かし、秋元を憧れの先輩として挙げていた。このように、同期だけではなく、後輩に対しても細やかな気遣いでフォローしてきたからこそ、キャプテンとして愛されてきたのではないだろうか。
また、今年のトピックとして、先日、グループ初の副キャプテンに梅澤美波が就任することが発表されたことが挙げられるが、秋元は、ブログで自身が経験してきた過去を踏まえて、「不安を分かち合いたい」と語り、梅澤もブログで「真夏さんが背負うものを 少しでも一緒に背負えるように」と綴っていた。お互いがお互いを支え合うこの関係性は、秋元がメンバーとの信頼関係を積み上げてきたからこそのものだろう。
今年は乃木坂46から高山一実、大園桃子、伊藤純奈、渡辺みり愛など、多くのメンバーが巣立っていったが、そのたびに秋元は、卒業するするメンバーへの愛を口にしてきた。キャプテンとして示してきたその姿勢は、メンバーにもきっと届いているのではないだろうか。