乃木坂46生田絵梨花、アイドルとしての輝きと努力で掴んだ“ミュージカル女優”の夢
乃木坂46の1期生として加入し、2014年には10thシングル『何度目の青空か?』でセンターを務めるなど、グループの中心メンバーとして活躍してきた生田。10月25日、年内いっぱいで乃木坂46を卒業することを発表した際には、公式ブログで決断するまでにじっくり時間をかけて考えたことを明かしつつも、「新たな生き方や表現を模索しながら皆さんと交わっていくことができたら」と卒業後の活動への意欲を見せていたが、この言葉にも表れているように、生田はアイドル活動とは別に独自のキャリアを築いてきたメンバーだった。
そのひとつに挙げられるのがミュージカル女優としての活躍だろう。生田はこれまでに『リボンの騎士』や『ロミオ&ジュリエット』『キレイ―神様と待ち合わせした女―』などの作品へ出演し、ミュージカル女優の夢を叶えてきた。小さい頃から憧れと語るミュージカルへの道だったが、そこに至るまでの道のりは決して平坦ではなかったそうで、ボイストレーニングなど努力を積み重ねた結果として、少しずつ周りに認められていったと過去のインタビューで語っていたこともある。
そんな生田がミュージカル女優として大きな注目を集めることになったのは“ミュージカルの金字塔”とも言われる『レ・ミゼラブル』への出演だ。生田は過去に4年間コゼット役を演じてきたが、2021年にはエポニーヌ役を務め、これまでとは対照的な役柄を演じた。180度異なる役柄に挑戦する中で多くの苦労も伴ったようで、千秋楽を迎えた生田は、自身のInstagramにて「いやぁ… 試練続きでした」と噛みしめるように明かしていたこともあった。
また、ミュージカル女優としての活躍の他にも、2017年には初のソロライブとなる『MTV Unplugged: Erika Ikuta from Nogizaka46』への出演や、さまざまな歌番組へのソロ出演などもあり、持ち前の高い歌唱力を発揮してきた。今年1月には、アニメ『ポケットモンスター』のオープニングテーマに松村沙友理(2021年7月に卒業)とのユニット・からあげ姉妹の楽曲「1・2・3」が抜擢され、自身も声優を務めるなど、多岐に渡って活躍。このように声を軸に幅広く活躍の場を広げてきたのが生田だった。
前述の公式ブログでは、「一つ一つみなさんへ想いを込めて 大切に噛み締めたいと思います」と残り少ないアイドルとしての活動への思いに加えて、乃木坂46への感謝を伝えていた生田。アイドルでありながらミュージカル女優への道を切り拓いてきた生田の歩みは、後輩たちの未来を明るく照らしてくれるのではないだろうか。