北村匠海、DISH//が紅白初出場を掴むまでの軌跡と“俳優”として培ってきたもの

2021.12.1 20:00
北村匠海、DISH//が紅白初出場を掴むまでの軌跡と“俳優”として培ってきたものサムネイル画像!
北村匠海/(c)E-TALENTBANK

俳優として活動しながら、ダンスロックバンド・DISH//でギターボーカルを担当する北村匠海。本記事では、DISH//として『第72回NHK紅白歌合戦』への初出場も決まるなど、アーティストと俳優、両面で活躍の幅を広げている北村の、音楽活動での苦労や、現在までの軌跡、グループに対する思いを辿る。

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2011年12月に結成されたDISH//は、昨年、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて公開された「猫」を歌唱する映像が話題となり、動画再生数は1億回を突破。また、ストリーミング総累計再生数は3億回を超えるなど大ヒットとなった。あるテレビ番組では、北村は学生時代、事務所から“1年間ラブソングやバラードを歌うのは禁止”と通達を受けたと明かしていたことがある。「やっぱり、ラブソングを歌うにあたって、たぶん何もかもが未熟な中で、感情が伝わらないとか」と当時を振り返っていた“現在”の北村が歌うからこそ、この「猫」というラブソングは人々の心に刺さったのかもしれない。

一方で、2018年にはメンバーの脱退を経験するなど、バンドとしての活動は常に順風満帆とはいかなかったようで、「猫」ヒット前の心境について、北村は「元々がこうバンドとして認めてもらえないとか、色んな思いを10年してきて今があるので」と明かしていたこともあり、「意外と負けっぱなしだった僕らの弱い部分をさらけ出して、戦っていくっていう宣戦決意の曲」として、これまでの思いを込めた楽曲『ルーザー』も今年発表している。

そんな“意外と負けっぱなしだった”と北村が語ったDISH//だが、現在放送中のドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ系)や、12月公開予定のハリウッド映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(日本語吹替版)主題歌を担当するなど、彼らの音楽は今、さまざまな場所で広がりを見せている。

今年の12月25日で10周年を迎えるDISH//の今後について、北村は大きなステージを目指すなどの物理的な夢ではなく、音楽を真摯に作り、届けていくことだと語っており、さらに「そういう目の前のことを日々やっていくっていうのが目標というか。それがまた10年に繋がるのかな」と、音楽活動に対する姿勢や、目標を明かしていたことがある。

そういったアーティストとしての一面の他に、自身が主演を務めた『東京リベンジャーズ』が大ヒットし、9月には本年度の実写映画興行収入No.1記録を達成するなど、俳優としても活躍を続けている北村。この俳優とアーティスト、二足のわらじでの活動について、そのどちらも“今の自分には欠かせないもの”と過去にテレビ番組で発言しており、歌や台詞の両方で言葉を扱うことで、それぞれの表現力の向上に繋がっていると語った。

そんな北村が主演を務める映画『明け方の若者たち』は、12月31日に公開予定となっており、同日に放送される『第72回NHK紅白歌合戦』にはDISH//としての初出演が決定している。俳優業と、グループでのアーティスト活動、その両方の“晴れの日”を同日に迎えることになると、数年前の彼は予想していただろうか。ヒット曲やヒット作を得てもなお、彼は真摯に、音楽と演技という2つの道を歩みながら、自身の表現力を磨き続けるのだろう。そんな北村とDISH//の今後の活動にも、注目していきたい。

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