ファーストサマーウイカ、29歳でブレイクを手にした“元アイドル”の苦悩と努力
2019年にブレイクして以降、さまざまなテレビ番組でレギュラーを務めるなど、活躍を続けるファーストサマーウイカ。29歳という年齢で“元アイドルの関西弁の毒舌キャラ”としてブレイクした彼女の現在までの苦悩や、その努力を辿る。
今年の2月には本人名義でメジャーデビューし、霜降り明星の粗品が作詞作曲を行った楽曲「帰り花のオリオン」でドラマ『#コールドゲーム』(フジテレビ系)の主題歌も担当したウイカは、かつてはアイドルグループ“BiS”や音楽グループ“BILLIE IDLE(R)”のメンバーとして活動していた。自身のルーツなどを語る番組で、ウイカは「元アイドルという肩書きがあって、“元アイドルなのに?”みたいな、いわゆる大振りが効いてたんですよね」と、29歳でのブレイクは過去の経験を含めた“積み重ねの結果”なのだろうと分析している。
一方で、自身の“毒舌キャラ”の位置づけについては、視聴者と共演者の板挟みになってしまう、といった悩みも抱えているとして、ある番組では「こっちに応えたらこっちにあとで叩かれてって、っていうので…このもやもやがあるんですよね。言いたいこといったら、絶対叩かれるんですよ」と、苦しい心境を吐露することもあった。
また、自身の“関西の人”といったイメージにも葛藤があるようで、ブレイクのきっかけになった番組に出演した際に、関西弁で喋っていたことからそういったイメージがついたものの、視聴者から「耳障りだ」といった言葉を投げかけた経験もしたという。これについては、今は心境に変化があったようで、同じく関西弁を使うアンミカが、標準語交じりの“きれいな表現”で話している姿を見て、それに倣うことで救われたと明かしていた。
そうして、周囲と自身を注意深く研究し、視聴者の反応などにも気を配るウイカは、2021年現在もその存在感を増し続けており、『不可避研究中』(NHK)、『考えすぎちゃん ON TV ~ワンクールだけの大冒険~』(テレビ東京系)、『「任意同行」願えますか?』(読売テレビ)などの複数のテレビ番組でレギュラーを務めている。
過去には、自身の冠ラジオ番組『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)にゲスト出演した氣志團・綾小路翔について、トーク力や現在のポジションを絶賛しつつ、「あれちょっと真似できない技術ですよね」「簡単には崩れへん城やなあと思って」と語っていたウイカ。そう話した彼女もまた、これまでの人生の積み重ねから“誰にも真似できない”新しい女性タレントとしてのポジションを築きつつあるのではないだろうか。
現在放送中のドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)には女優として出演するなど、活躍の幅をさらに広げているウイカの、今後に注目していきたい。