日向坂46齊藤京子、“アイドル”のイメージに収まらないバラエティでの唯一無二の魅力
2021年の3月31日深夜から放送が始まった『キョコロヒー』は、齊藤とヒコロヒーが“凸凹コンビ”としてさまざまなトークを行う番組。テレビ朝日の深夜のバラエティ枠『バラバラ大作戦』全14番組の中から視聴者投票にて1番面白い番組を決める“バラバラ大選挙”では1位に選ばれ、同年10月から24時台の放送に昇格するなど、人気を獲得している。
しかし、放送が開始された当時から齊藤は“1クールで終わってしまう”といった意識が常にあったと明かしており、自身初の冠番組に最初から絶対の自信をもっていた、というわけではないようだ。
また、自身についても「私そのものが、もう、アイドルっぽくないので」と語ったこともあった齊藤。その理由については“群れない”というマイペースな性格が大きいことや、愛嬌やぶりっこなどの“アイドルらしさ”を求められると、自分でなくなってしまうという心境を同番組の中で明かすこともあった。
アイドルになる前から、両親に「長所は素直」と言われ続けていたという齊藤の飾らない性格は、現在も“嘘をつけない”といった形で表れているようで、“好きなことを3つ答えて”といった質問に対して「家に帰ることです」と答えてしまったというエピソードも残されている。
芸人であるヒコロヒーと1対1で対等にトークを行う姿などから、バラエティ慣れしているようにも見える齊藤だが、その自己評価はあまり高くないようで、日向坂46の他のメンバーらと比べると自身は消極的であるとしつつ、「(メンバーと一緒に出る番組だと)爪痕を残すことがほとんどないです」と語ったこともある。
さらに、明石家さんまの番組『さんまのまんま』(フジテレビ系)に出演した際には、共に出演した日向坂46の他のメンバーらは、さんまにイジられるなど、爪痕を残すことができていたものの、齊藤は自身の期待していた結果を残せず、「ホントに私の自己満で終わった」と反省する様子を『キョコロヒー』で見せていた。
そんな過去の失敗も、エピソードトークに変えて披露する前向きさを兼ね備えている齊藤。マイペースで素直、そして自身のバラエティ番組での行動を俯瞰して見ることのできる冷静な性格は、多くの人が想像する“アイドルらしさ”とは少し違う場所にあるのかもしれない。しかし、それらが不思議と調和し、彼女の魅力を何倍にも引き立ってているのではないだろうか。アイドルの枠だけに収まらない、彼女のこれからの活躍に今後も注目していきたい。