V6、26年間“誰も欠けなかった”グループ活動から解散までの軌跡
V6は、1995年11月1日に活動を開始。メンバーは坂本昌行、長野博、井ノ原快彦が「20th Century」、森田剛、三宅健、岡田准一が「Coming Century」というユニットとしても活動をしており、V6解散後も「20th Century」の名前は残る形となった。
彼らが長い歳月を、同じメンバーと共に過ごすことができたのは、互いを尊重し、つかず離れずの“ちょうどいい”関係性を築くことができたからではないだろうか。岡田は、ジャニーズ事務所の後輩に“グループが25年以上続く秘訣は?”と尋ねられた際には、「奇跡的だと思う」としつつも、V6は互いの意見をぶつけ合い、それを尊重する、という形になっていったと答えており、それは25年以上共に過ごしたメンバーとの関係性があってからこそ、と説明していた。
また、25周年を迎えるまで、長い間メンバー同士のLINEグループがなかったというV6だが、井ノ原はこの理由について「プライベートで会う必要が特になかったんですよね」と話し、トラブルのないグループだったため、緊急で話し合う必要性がなかった、という“優等生”な事情を明かしていた。このLINEグループについては、プライベートの話はほとんどしていないとのことだが、最年長である坂本は、メンバーとのやりとり自体を「なんか楽しいよ」と振り返ったこともあった。
25周年目でLINEグループができたように、彼らの関係性は、お互いに年を重ねるごとに変化していったようだ。最年少の岡田は、以前はあえて“先輩後輩を無くそう”といった動きがグループの中にあったが、20周年を超えた頃に“V6を長く続けるためにはちゃんとした方がいい”といった考え方が生まれ、坂本らに対する態度が変化していったとも明かしていた。
そんな、一見ドライにも見える彼らの関係性だが、三宅が舞台出演後の坂本を楽屋でハグして照れさせたエピソードや、メンバー全員がスーパーファミコンの競馬ゲームにハマっていた時期を井ノ原が「1つになってた」と回想するなど、ジャニーズ事務所のアイドルらしい“仲良し”エピソードも、もちろん数多く語られている。
なお、解散についても、メンバーらは前向きな言葉を多く残しており、グループの解散と共にジャニーズ事務所を退所することとなった森田は、『学校へ行こう!2021』(TBS系)に出演した際に、同番組に関わる中で、“笑っていればなんとかなる”と実感したと話し、「だからこの先色んなことあると思いますが、笑っていきたいなと思うし、皆さんにも笑っていて欲しいなと思いました」と、自身の今後について明るく語っていた。
お互いを尊重し、解散するその日まで誰一人として欠けることのなく、V6としての駆け抜けた6人。彼らの姿はファンのみならず、過去に『学校へ行こう!』を観ていた視聴者や、いつも彼らの音楽が身近にあった、あらゆる世代の人々の心に残ったのではないだろうか。新しい道へとそれぞれ進む彼らの今後にも、ぜひ注目していきたい。