斎藤工、農業への熱い想いを明かす「来年は、自給自足に近い状況にしていきたい」

2021.9.27 18:15
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俳優の斎藤工が27日、都内にて開催された「IG証券 新CM発表会」に出席し、農業と自給自足への想いを明かした。

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10月1日に公開される新CMでは、斎藤が様々な障害物を破壊していくことでこれまでの常識を塗り替えていく様子が描かれる。

トークでは、新CMの内容にちなんで、斎藤がボックスを拳で突き破り、中に入っていたお題に答える企画が行われた。

『来年こそは“塗り替えたい!”と思うことは?』とのお題に、斎藤は、コロナ禍に直面し、ウイルスや菌について学んだことを紹介し、「1.3キロくらい、脳と同じくらいの重さの菌と共に、(人間は)生きているので」と話し始めた。菌にはよい働きをするものもあれば、悪い働きをするものもあるといい、「(菌の)状態をよくしようと思って、食事を徹底して発酵食にしたりしていました」と述懐。

また、「農業というものになかなか踏み込めなかったのですが、来年は、自分が口にするものを、汗をかいて、しっかりと自分の手で作って、“自分の口に入れるまで”に立ち会いたいなと思っています」と農業に強い関心を持っていることを明かした。「味噌を去年、作ったのですが、できるまでに1年掛かるんですよね」、「来年は、自給自足に近い状況にしていきたいなと思います」、「こういう時代だからこそ、“原始的な方向に戻る進み方”みたいな確証のようなものを感じています」などと熱く語る一幕もあった。

2つ目のお題は、『最近“突き抜けた!”と思うことは?』。斎藤は、お笑い芸人が俳優として演技をする際に「役者さんでは立ち入れない領域の表現」をしていることに触れ、「芸人さんの表現力の謎や魅力」に言及したいと思ったことを振り返った。「番組の企画も含めてなのですが、数年前に、覆面でR-1グランプリに挑戦したことがあります」といい、吉本興業が運営するタレント養成所・NSC(東京校)に番組の企画で入学していたことを回顧。楽屋もなく、出番まで近くの公園でネタの練習をするような劇場にお笑い芸人として出演するなどして“俳優と芸人の違い”を研究したそう。

また、「R-1グランプリの1回戦では、審査員の方もほぼ(ネタを)見てないんですよ。ずっと、下を見てて。客席も5人くらいしかいなくて。その中でネタをやりきることとか、待合室も当然なくて、みんな一列になってロビーに並んでいて…」など、貴重な体験をしたと振り返った。「あの目線といいますか、(覆面をしているため)狭い視界から見た“誰も見ていない”というような、そしてぜんぜんウケないという状況を味わい、これから自分がものを作るとき、『このアングルといいますか、この目線を絶対に忘れないでおこう』と思いました」と実感を込めて言葉にした。

『今後“ぶっ壊したい”と思う概念は?』とのお題では、「(自分にとっての)認知というものの意味合いや価値」が変わっていることを語り始めた。「僕は無名の俳優の時代が長くて、人に知られたいという願望もあったのですが、“知られること”が僕が目指すものなのかという疑問や疑念をここ1、2年で強く感じています」と語り、「特にコロナ禍があって、僕的には『認知を目指すこと自体が違う』ということに気づきました」と、最近起きた変化を紹介した。

「自分で映画を作らせて頂いて、海外の映画祭に自分の作品を持って1人で行脚していたときに、僕が何者かなんて知らない文化圏の方たちがその作品をどう捉えるかということがフェアな基準だと思ったので」とも。

トークの最後、ボックスを拳で突き破ってお題に答えるという企画の感想を尋ねられると、「なかなか爽快な感覚はありました。おススメですね」と茶目っ気たっぷりに言葉にし、笑いを誘った。

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