神木隆之介、“実写化”のプレッシャー&葛藤を明かす「ちゃっかり入れちゃったり…」
次世代を担う作家の発掘を目的とした創作コンテスト「第1回 次世代作家 文芸賞」の授賞式が9日、都内にて開催され、俳優の神木隆之介が登場した。
同賞は、構造的な物語の創作をサポートする執筆ツール「Nola」とTSUTAYAが共催で開催。大賞受賞作品を出版し、全国約800店のTSUTAYAの店内で販売することで、作家のデビューを全面サポートする。
トークでは、自身もマンガやライトノベルが大好きという神木の、原作のある作品に出演する際の心境が話題にあがると、「原作があって、脚本・台本があったりするのですが、原作のどういうメッセージや核が脚本にどう変換されているのか、どう存在しているのかということを自分なりに解釈したり、スタッフさんたちや監督さんと話をして、原作の主人公のこういう気持ちをもっと大事にしていきたいとか、イチ読者として思ったことを言ったりとか、1人の役者として思ったことを言ったりします」と説明。
「でも、プレッシャーはすごくありますけどね。原作ファンの方にも、ちゃんと原作のまま大事なメッセージがみなさんにお届けできたらいいなという思いでやっているので」といい、「(マンガなどが)大好きだからこそ、『ここだけは譲れないんだよな』と思ったりするんですよね。僕も、イチ視聴者として、『うわっ、これはやってほしかった!』とか、『このセリフ、言ってほしかった。なんで言わないんだろう』とか、色々あるんですよ」と自身の経験を言葉に。
「(作品に出演する際は)エゴにはなっちゃうのですが、“ファンとしてこれは言いたい”とか、“こういう動きは大事にしたい”というものもいっぱいあります。作品全体のこともあるのでバランスを見ながらですけど、そこをいかに入れるか、いかに取るかということにも色々とバトルをしたり、葛藤したりしています」と告げ、「勝手にちゃっかり入れちゃったりとか」と茶目っ気たっぷりに付け加えた。
また、コロナの影響によるエンタメ界の苦戦が伝えられているが、神木は、「すごく難しいところではあるのですが、難しいからこそ色んな方法があるといいますか。“この状況だからこそ、こういうアプローチの仕方とかがあるんだ”というのも毎回、勉強になっています」とコメント。
そして「でも、僕らもそうですし、作家さんもそうだと思いますが、第一はファンの方、応援して下さる方々に元気を与えられたりとか、喜びだったり、作品のメッセージだったりというものを伝えていけたらいいなと思っています」と、エンタメ界に携わる者としての気持ちを伝え、受賞者たちに向けて「僕も頑張りますので、新しいエンターテイメントというものを一緒に作っていけたらいいなと思います」と呼びかけた。