上白石萌歌、“高校時代の思い出”を振り返る「転んで血まみれに…」
同作は、長編デビュー作ながら「マンガ大賞2015」2位にランクインした『子供はわかってあげない』(田島列島)を映画化したハートフルムービー。主人公・美波(上白石)とシャイで素朴な青年・もじくん(細田)との甘酸っぱすぎる初恋や、2人を取り巻く個性豊かな大人たちの人間模様が描かれる。
映画の内容にちなんで高校時代の思い出が話題にあがると、上白石は、「自転車通学をしていて、自転車と一心同体みたいな感じでした」と話し始めた。
「チャイムが鳴る直前に教室に駆け込むようなタイプでしたし、自転車から転がっちゃって血まみれになって登校した日とかもあって(笑)」といい、「同じお仕事をしている方に、『私、高校時代に萌歌ちゃんのことを見たことがあるんだけど、自転車に乗ってすごい真剣そうな顔してた』みたいなことを言われることが結構あって、“自転車が私の高校時代だな”と思います」と続けた。「何回も、転んで血まみれになったので」などと笑顔を弾けさせる一幕もあった。
同じ質問に、細田は、「クラスで目立つポジションというわけではなくて、誰かが『(何かを)やります』と言ったら、それを支えに行くポジションだったんですよ」と述懐。「なので、あまりワイワイした記憶というのがないのですが、ただ、保護者会の設営とかで『休みの日、何人かボランティアやってください』とか、文化祭の準備だったりという時間が貴重でしたし、楽しかったので、そういうことはやっていた高校生活でした」と振り返った。
細田の話を横で聞いていた上白石は、「この撮影中、高校生だったよね。だから、リハーサルとのきに、佳央太君が制服で来て、『あっ、リアルなもじくんだ』とすごい思ったことを覚えています」とにっこり。細田も「そうでしたね。わあ、懐かしい」と表情をほころばせた。
また、事務所の大先輩であり、劇中では上白石が演じる美波の母親役を務めた斉藤との共演について、上白石は、「斉藤さんを見るだけで私も自然と涙が出てしまいそうな感じでした。シーン以外でも、…今でもそうなのですが」と斉藤を慕っている様子。撮影を振り返り、「あのシーンは、本当に血が繋がっているような気がしましたし、私もお芝居だということを忘れて、娘と母親の間にある見えない糸みたいなものを感じながらお芝居をしていたなと」などとコメント。
斉藤も、「私のコンサートとかに来て頂いて、歌を一緒に歌ったりとか。だから、“先輩・後輩”というより、…萌歌ちゃんには愛情を感じちゃうことがどちらかというと強いかもしれません」と声を弾ませた。斉藤との相思相愛の関係に、上白石は「嬉しいです。ありがとうございます」と笑顔を弾けさせていた。