松村沙友理、乃木坂46として輝く一方で抱えた“苦悩”と支えになったメンバーの存在
そもそも、松村がアイドルを志したきっかけは、学生の頃にアニメ『鋼の錬金術師』にハマり、その主題歌を歌っていたポルノグラフィティのファンになったことだということをテレビ番組で明かしていた。毎日ホームページをチェックしていたところ、乃木坂46のメンバー募集の告知を見つけ、当時浪人生だった松村は、“なんでもいいから合格してみたい”という思いでオーディションを受けるに至ったそうだ。
少々変わった理由でアイドルの道に進んだ松村だったが、輝かしい活躍の裏には苦悩もあったという。かつて、松村と1年ほど共演した経験があるという東野幸治は、過去の番組で、アイドル活動に加えて女優業も行っていた多忙な松村を心配し、気遣いの言葉をかけて労ったところ、松村がその場で泣き出してしまったと明かし、「相当疲れてた」と話している。また、松村自身も最近出演したラジオで、これまでに何回か卒業を決意したタイミングがあったが、スタッフに止められて思い留まったと明言している。やはりアイドルとして輝き続けるためには、かなりの苦労も伴うのだろう。
そんな松村にとって、共に切磋琢磨するメンバーの存在は、大きな支えとなっていたのではないだろうか。過去の番組で、松村は、共に1期生で同い年の白石麻衣とは共感できる部分が多かったと話していたほか、自身が塞ぎ込んで心を閉ざしていた頃、そんな姿を見かねたメンバーの新内眞衣から声をかけられたとして、「まいちゅんと仲良くなってから、私の乃木坂46人生もすごい大きく変わった」と感謝を覗かせていたこともある。
松村は、時に悩みを抱えながらもメンバーに支えられ、アイドルとして歩み続けた。そんな彼女が周囲に与える影響もまた、大きかったようだ。松村と同じく1期生で、グループのキャプテンを務める秋元真夏は、以前自身のラジオで、松村は“フォローしてくれる子”だとして、「乃木坂としてもすごい大事なメンバーだったし、みんなのこと助けてくれるし、すごい賢いから、みんなのこと広く見れる」と評している。
また、小学5年生から松村のファンだという4期生の矢久保美緒は、松村が卒業した13日に更新したブログで思いを綴ると共に、松村から、「今度はわたしが応援する側やから」と言われ、今後の活動を頑張ろうと強く決意したと綴っている。このようなことから、メンバー思いの松村が、同期からも後輩からも愛される、かけがえのない存在だったことがうかがえる。
乃木坂46を卒業し、新たな道を歩み始めた松村。グループを離れても、そのアイドルとしての生き方や思いは、しっかりとメンバーに受け継がれたはずだ。