岩田剛典、俳優として支持される理由は“真摯な役作り”と“ギャップ”にあり?

2021.7.13 11:00
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岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)/(c)E-TALENTBANK

EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活躍する傍ら、俳優としても年々その輝きを増し、才能を発揮している岩田剛典。7月13日から放送がスタートするTBS系ドラマ『プロミス・シンデレラ』では、高級老舗旅館の御曹司・片岡成吾を演じており、キャスト発表と共に公開された、和服に身を包んだ“若旦那”姿はネットでも大きな反響を呼んだ。本記事では、そんな岩田の俳優としての軌跡を紹介すると共に、その魅力についても考察する。

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岩田が俳優活動を開始したのは、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEがデビューしてから3年後の2013年。その後、いくつかのドラマ出演を経て、2016年には映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で高畑充希と共に映画初主演を務め、その演技が評価されて数々の新人賞を受賞した。“表現者”として飛躍を始めたこの年は、岩田にとって1つのターニングポイントと言えるだろう。

さらに2018年には、中村文則の同名小説を原作としたサスペンス『去年の冬、きみと別れ』で初の映画単独主演を務めた。当時発売された雑誌では、岩田はこの映画に出演したことで、「見える世界が変わった」といい、さらに、「グループの人気という後ろ盾がなくても勝負できる自分に進化したい」と話している。俳優活動のスタートから5年が経過し、“1人の俳優としてより成長したい”という意識が強く芽生えたことを感じさせる発言だ。同年には、杉咲花とのダブル主演映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』で、ピュアなラブストーリーにも挑戦している。

サスペンスからラブストーリーまで、幅広いジャンルの役を演じてきた岩田だが、俳優として真剣に役作りに向き合っていることがわかるエピソードがある。フランスの名女優、ジュリエット・ビノシュと共演した2018年の映画『Vision』で、山守の少年役を演じた岩田は、その役作りの一環で、森の中のリノベーションした山小屋で暮らしていたことがあるそうだ。納屋の屋根裏のような部屋で生活していたそうだが、隙間の多い空間だったため、虫がよく入ってくるという自然の中ならではの体験をしたという。

また、2020年に公開された映画『AI崩壊』の完成報告会見に出席した際には、警察庁のエースで若き天才理事官という役柄を演じるにあたって難しさを感じたとしつつも、監督とディスカッションを重ねながら役作りに臨んだことを明かしている。これらのことから、岩田が1つ1つの役に真摯に向き合い、理解を深めた上で演じることを心がけているのがうかがえる。

近年では、福田雄一が脚本と監督を務めた話題作『新解釈・三國志』(2020年)や、裏社会で暗躍する交渉屋を演じた映画『名も無き世界のエンドロール』(2021年)など、数多くの作品に出演し、着実に俳優としてステップアップしてきた岩田。さまざまな役柄を演じ分けることができるのは、1つ1つの作品に対して丁寧なアプローチを試み続けてきた経験あってのことだろう。そんな岩田の演技は、パフォーマーとして見せる、エネルギッシュでワイルドな一面とは対照的なようにも思える。アーティストと俳優という2つの顔において、異なった魅力を兼ね備えているギャップは、岩田が支持される理由の1つではないだろうか。

7月13日から始まるドラマ『プロミス・シンデレラ』で岩田が演じる片岡成吾は、主演の二階堂ふみ演じる主人公・桂木早梅の初恋の相手という役どころ。昔から容姿端麗・成績優秀でありながら、心を許せる相手がいないことを密かに悩んでいる…というキャラクターだ。心に悩みを抱えた繊細な役柄をどう演じるのか。1人の俳優として、着実に歩みを進めている岩田の演技に注目だ。

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