柴咲コウ、映画舞台挨拶でエンターテイメントへの想いを語る「活力になるし、精神のいい薬」
同作は、名作アニメ『101匹わんちゃん』に登場するディズニー史上最も悪名高き“ヴィラン(悪役)”であり、アイコニックな白黒ファッションでも有名な「クルエラ」の誕生秘話が明かされるパンクロック・エンターテイメント。柴咲がクルエラの日本語版声優を、塩田がカリスマ的ファッションデザイナー・バロネスの日本語版声優を担当する。
ホワイトを基調にしたロングドレススタイルで登壇した柴咲。「人のためとかではなくて、自分を鼓舞させるとか、ファッションにはそういうふうに勇気づける力もあるなと再認識しました。自分自身も、今日は明るい気分がいいな、落ち着いた気分がいいな……という“気分”を大切にして、纏う服を考えるということを大切にしていきたいなと改めて思わせてくれました」と、同作に参加したことで起きた変化を紹介した。
声優については、「実写版の吹き替えは初めてでした。アニメの声優はちょっとやらせて頂いたことがあるのですが、声ですべてを表現しなければいけないし、“すでに演じられている役者さんにすべてを合わせていかなければいけない、声に違和感があったら台無しにしてしまうな”と思ったので、かなり注意しながらやらせて頂きました」と回顧。
収録の様子は、「1回全部通してやったのですが、後から聞くと、“どうしても、ここが気になるな”というところがポロポロ出てきて、やり直すという作業は何回も繰り返しました」とのこと。
「私自身は、柴咲コウが前面に出るような吹き替えはしたくないなと思いました。クルエラという人物の中に入り込んでそれを声で表現して吹き替えをするという気持ちでやったのですが、中には、“私の生き方や生き様とリンクするところがあったよ”という感想も頂けて、嬉しかったです」と公開後の反響を告げ、「実写でもそうですが、どうしても自分が出ているもの、関わっているものを見るとアラ探しをしてしまいがちなのですが、最終的には客観的な目でこの作品は観られたなと思います。声として、自分の中では合格点だったのかなと思います。」と声を弾ませた。
イベントの最後には、観客が詰めかけた劇場を見渡し、「こういった状況の中で、今日みなさんと会えたことが嬉しいです。色々と制約がある中で、100%のお客さんを入れられず、声も出せない……みたいなところがあるかとは思いますが、とはいえやはり、エンターテイメントは活力になるし、精神のいい薬、エッセンスになると思いますので、今日は存分に楽しんで帰ってください」とエンターテイメントへの想いを言葉にし、メッセージを送った。