2児の母・菅野美穂、子どものイタズラ？に涙目「私、今、世界で一番不幸！」

同作は、石橋ユウという同じ名前の息子を持つ、住む場所も環境も異なる3人の母親たちの物語。ある日、ひとりのユウが母親に殺されるという事件が発生する。菅野はフリーライターで2人の息子を育てる留美子を、高畑はシングルマザーとして息子を育てる加奈を、尾野は年下の夫と優等生の息子に囲まれ何不自由なく幸せを手に入れているように見えるあすみを演じる。

10年ぶりの映画主演を務めた菅野は、「『10年ぶり』と言って頂くと、『もうそんなに経ってしまったのだ』といいますか、『もう10個、年を取ったのだ』という気がします。その間に私も子どもが生まれて、今回母親の役を頂きました」といい、椰月美智子による原作小説を読み「世の中のお母さんはみんな、自分を重ねてしまう役」だと思ったエピソードなどを振り返った。

菅野は、2013年に俳優の堺雅人と結婚し、2015年に第1子の男児を、2018年に第2子の女児を出産。映画の打ち合わせで瀬々監督に初めて会った際、「いつの間にか私の育児の愚痴の話になってしまって」と笑顔を見せ、子育てについては、「命を育むこと、子どもを育むことは大変なのに、それが『できて当たり前』みたいに思われて」いるのではとコメント。「『子どもが生まれたんだから、母親になって、父親になるのは当然でしょ』という先入観があったのですが、『実際にこんなに大変ですごいことをしているのに誰にも何も褒められないって、何てひどいんだ、辛いな』と言いますか」と手振りをつけながら熱く語った。

家庭の様子が話題にあがると、一昨日実際に家の中で起こったという出来事を紹介。菅野が洗いものをして片づけ終わったら「ダイニングテーブルの上がボンドで真っ白になっていて」と泣き笑いの表情で告げた。「掃除がすごい時間がかかるじゃないですか。この辛さ。涙目になりながら、まずウェットティッシュを水に浸して、綺麗にふき取って……」などと当日の様子を語り、「『（ボンドを子どもの）手の届く所に置いた私が悪い』という気持ちと、『私、今、世界で一番不幸！』という気持ち（笑）と、その両方でした」と振り返った。

高畑は、完成した映画を観た感想として、「“男性が子育て（の場所）にいない”ことって結構、多いのだろうなと。男性が本当の意味でちゃんと参加するって難しいのだろうなと。私はもともと、（役として）夫がいないというスタートだったから気づかなかったですけど」と実感を込めて言葉に。尾野も「お母さんってすごいな、ということは身に染みました」としみじみと語っていた。