霜降り明星・粗品&ミキ・亜生、映画撮影を振り返る「ほんまは違う人がやる予定が…」

2021.2.19 17:30

8組24名の人気俳優、吉本タレント、クリエイターによるオムニバス映画『半径1メートルの君〜上を向いて歩こう〜』(2月26日公開)の完成記念会見が19日、都内で行われ、粗品霜降り明星)、後藤淳平ジャルジャル)、福徳秀介ジャルジャル)、秋山竜次ロバート)、品川ヒロシ品川庄司)、近藤春菜(ハリセンボン)が登壇した。

【写真】登壇者らの写真や、集合SHOTなども公開

新型コロナウイルスの影響で多くのエンタメコンテンツが中止に追い込まれる中、そのエンタメの力でこそ人々の心を元気にしたい、上を向いて歩ける前向きな気持ちを届けたいという思いから制作を開始したという本作は、複数のクリエイター、芸人らによる8本の短編からなるオムニバス映画。

『本日は、お日柄もよく』 (ナインティナイン・岡村隆史、JO1・豆原一成出演)、『同度のカノン』(海宝直人、亜生出演、粗品脚本・監督)、『やさしい人』(倉科カナ、チュートリアル・徳井義実出演) 、『真夜中』(小池徹平、シソンヌ・じろう出演、ピース・又吉直樹脚本)、『まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい』(白石聖、後藤淳平出演、福徳秀介脚本)、『戦湯〜SENTO〜』(般若、秋山竜次出演、品川ヒロシ脚本・監督)、『とある家のこと』(松井玲奈、南海キャンディーズ・山崎静代出演、3時のヒロイン・福田麻貴脚本)、『バックヤードにて』(水川あさみ、近藤春菜出演)がそれぞれ収められている。主題歌「上を向いて歩こう」を斉藤和義が歌うのも話題だ。

『同度のカノン』の脚本・監督を担当する粗品は、映画の制作に本格的に携わるのは初めての経験だったといい、「初体験。映画のスタジオって都心から離れてるんですね」と撮影時の様子を興味深げに振り返る。「映画の撮影ってもちろん外の音が入ったら撮影が止まるんですけど、今回使ったスタジオはすぐそばを線路が通っていて、上下線と、2分に一本電車が走るんです。あんなところにスタジオ作るって……。撮影はその電車の音が一番印象的でした」とジョークを交えつつメイキングを紹介。

主演は亜生が務めたが、粗品はその亜生については「こいつはポンコツ野郎」と辛口。「僕の指導で良くなった。ほんまは違う人がやる予定が、ダメになって亜生にしたんです。(髪型を役作りで)坊主にして欲しかったけど、してくれなくて」とぼやいたが、亜生はこれに「これ撮る前、ちょうど『M-1グランプリ』の決勝で、坊主にできなかったんです。たかだか粗品の10分の映画のためにってちょっと思いましたし」と反論。亜生曰く、粗品は「(撮影を止める)電車の音の100倍くらい大きな声で喋ってた」ともいうが、映画の仕上がりについては大満足だった様子。「ほんまに面白い。10分で面白い」と大絶賛していた。

近藤は『バックヤードにて』で主演。主婦だが、タイムトラベラーという複雑な役所で苦戦したといい、「SFの要素が短い尺の中に入っていて最終的にほろっとしてしまう。そんな作品です」と紹介しつつ、「いかんせん、タイムトラベラー役は初めて。実生活でもできないし、役作りといってもどうしていいかわからなかった」とこちらもため息。「撮影中はどれだけ想像力を発揮できるかが勝負でした。でも、万引きする主婦を演じるという部分はすっと入れました。そこは自信があります。今後タイムトラベラーといえば近藤春菜と言われるようになりたいです」とにっこり。

共演は水川あさみだが、「プライベートでも仲がいいんです。でも、二人でお芝居をするのは十何年ぶり。顔を合わしたらおかしくなるかなと思ったら、さすが女優さん。引っ張ってくれました」と水川に感謝しきり。「撮影中、水川さんがバナナを分けてくれたりしてゴリラの親子みたいでした。水川さん、自分でもそれをゴリラセットって言っていました。バナナにも助けられました。水川さんは師匠です」と感慨深げ。

ジャルジャルは『まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい』にて福徳の脚本で、後藤が出演。後藤が「福徳初めての脚本。全力でやらせてもらいました」と話すと、福徳も「ほんの10分くらいの映画ですが、本気で書かせてもらいました。見て欲しいです」と作品をアピール。

秋山は品川と『戦湯〜SENTO〜』でタッグを組むが、「僕の仕上げた体をぜひ見ていただきたい。かっこいいし、PVっぽい映画。般若くんのラップにも潰されそうになった」と撮影を回顧。品川も「バカバカしくて、でもこの作品のコンセプトは最後は絶対ハッピーにって言われていたので、最後は楽しく見ていただける内容にしています。終わって楽しい気持ちになってもらえば」と話していた。

web:172.30.1.100