佐藤健、ドSドクターを演じた『恋つづ』を振り返る「世の女性を胸キュンさせるという…」

『国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2020』のメインイベントとして開催された『東京ドラマアウォード2020』は作品の質の高さだけでなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、 “世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰する。

この日は佐藤のほか、主演男優賞を受賞した生田斗真（『俺の話は長い』日本テレビ放送網）、主演女優賞を受賞した黒木華（『凪のお暇』TBSテレビ）、助演女優賞を受賞した伊藤沙莉（『これは経費で落ちません！』日本放送協会）ほか、中村勘九郎（『いだてん～東京オリムピック噺～』日本放送協会）、多部未華子（『これは経費で落ちません！』日本放送協会）、吉田羊、大泉洋（『2020年 五月の恋』WOWOW）、Official髭男dism（『I LOVE…』TBSテレビ『恋はつづくよどこまでも』主題歌）も登壇した。

佐藤は円城寺マキの人気コミックをドラマ化した『恋はつづくよどこまでも』で助演男優賞を受賞。同作は佐藤演じるドSな男性医師と上白石演じる女性看護師の恋をコミカルに描いた作品だ。

佐藤は壇上で受賞のトロフィーを受け取ると、「世の女性を胸キュンさせるというミッションを課せられ頑張ったんですけど、難しいものがあった」と照れ臭そうに撮影を振り返る。「プロデューサーにシーンごとに聞きながら演技をやりました。（ドSの役柄で）普段言えないことを芝居でやらせてもらえるという意味では楽しかったです」と述べると、ヒロインの上白石に対して「彼女を見ていると魅力的で可愛い女性だなと自然と思えました。そういう意味では芝居がやりやすかった」と感謝の気持ちを述べた。

主演男優賞の生田は、かつて共演し、今回の授賞式で司会を務めた石坂浩二から『俺の話は長い』での演技は「素に近いのでは」との指摘を受けたが、「友人や家族から確かに素に近いんじゃないかって言われました。でも、それを聞いて、自分はこんなに屁理屈が多かったかなって思って……」とため息交じりにコメント。「日常を切り取るようなドラマになればいいと思ってやっていました。共演者には感謝しています。こういう形で賞が取れて嬉しいです」と佐藤同様、共演者への感謝の気持ちも忘れなかった。

主演女優賞の黒木も「共演者の方がみなさん、やりやすく（演技をしやすく現場を）作ってくれて幸せでした。受賞できて嬉しいです」と感慨深げ。多部も作品賞を受賞した『これは経費で落ちません！』を代表して授賞式に登壇し、「いい思い出ばかり。チャーミングな役柄で演じるのも楽しかったです」とコメント。

また、単発ドラマ部門のグランプリを獲得した『教場』（フジテレビジョン）に主演する木村拓哉もビデオメッセージを寄せ、「受賞に現場のみんなが喜んでおります。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べていた。