丸腰刑事から俳優へ!アキラ100%、本格的ドラマ初出演で思い語る「コントの芝居みたいにはならないように」

2019.1.31 23:00

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(c)E-TALENTBANK

1月31日に放送されたフジテレビ系木曜ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN 』第4話にて、2017年にR-1グランプリで優勝し「丸腰刑事」(まるごしでか)で一気にお茶の間の人気者になったお笑い芸人のアキラ100%さんが、主演の竹内結子さん演じるスピン・ドクター/弁護士の氷見江に追い詰められる都議会議員・柿崎英孝役で本格的なドラマデビューを果たしました。

アキラ100%さんは、今年公開が予定されている映画『こはく』で、主演の井浦新さんの兄役を演じていることも発表されており、今後俳優業での活躍も期待されています。

E-TALENTBANKでは、そんなアキラ100%さんに今回のドラマ出演、俳優業について、また映画『こはく』と、『スキャンダル専門弁護士 QUEEN 』第4話の監督を務められた横尾初喜監督に俳優としてのアキラ100%さんについてお話を伺いました。

ー初の本格的なドラマ出演おめでとうございます。撮影を終えられた感想はどうですか?

アキラ100%さん(以下アキラ):ドラマの現場は普段あまり行かないので、行く前はかなり緊張していましたが、監督を知っていましたし、その分リラックスしてやれたかなとは思います。ただ、やっぱり、竹内結子さんや、斉藤由貴さんとご一緒させていただいて、リハーサルの段階ですでに汗をかくような緊張はありましたね。

ー手応えはありましたか?

アキラ:そうですね。精一杯やったつもりではいるんですけど(笑)。でも、監督が「それいいですよ~」とか「もうちょっとこんな感じで」とか言ってくれていたので、やりやすかったというか。自分なりにはよくできたっていうのもおかしいですけど、今持てるすべての力を出せたんじゃないかなって思いますね(笑)。

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ー今回、役どころが52歳の都議会議員でした。役に対してはどんな印象でしたか?

アキラ:最初、台本を読んで、嫌味な政治家だったりとか、昔でいう、古狸みたいな悪いおじさんのイメージではありました。

ー実年齢(44歳)よりも少し年上の設定でしたが、そこは意識しましたか?

アキラ:台本読んでいく中で、年齢を見て、僕も「あれ?大丈夫かな?」とは思いました。でも、僕のこと知っている監督がオファーしてくれたんで大丈夫だろうと。最終的には、横に置いておこうと思いました。それと、あんまりコントの芝居みたいにはならないようにしようと気を付けました。

あとは、妻に「52歳で意外とおじさん役なんだよね」って話をしたら「いや、でもまあ、おじさんだからね?見た感じ」って言われて(笑)。そういう意味では、自分が思ってるより見た目おじさんだろうし(笑)、大丈夫だろうなと思ってやりました。

ー「コントみたいなお芝居にならないように」とは、具体的にどのようなことを気を付けたんですか?

アキラ:「お前、コントでもねーじゃねーか」と思われるかもしれないですけど(笑)、もともとコンビでコントもやっていたんですよ。コントは、例えば「あ~。今日から新しい先生来るんだな~。楽しみだな~」って言っちゃうことで(場面が)成立するんです。もちろんちゃんと役作りをした長尺のコントもありますけど、3~4分くらいでやるときはそうすることの方が多いんですよね。そういう意味では(ドラマでは)気持ちの方を大事にしないとなと思っていました。

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ー4話の最後で竹内結子さん演じる氷見江と対峙するシーンがありましたね。竹内さんとのお芝居はどうでしたか?

アキラ:緊張しましたね。物語の流れとしては出演回の最後の方だったのですが、実は、撮り順は最初だったんです(笑)。もちろんどなたとやっても緊張はするんですけど、一番台詞も多い場面が最初に来ていたので(笑)。朝起きて、もう一発目なんですよ。でも、寝起きのままでは行けないので、コーヒーを飲んだり、少しアップしてから臨みました。

竹内さんに対しては、ずっとテレビの中で見ていた方だったので「あ、竹内さんだ!」「顔ちっちぇ~!」とか、素人みたいな気持ちになってしまいましたね(笑)。役者さんとしてのお仕事をたくさんされてらっしゃる方だったら、お仕事仲間なんでしょうけど、すぐにはそういう気持ちになれなくて。ふわっとなる気持ちを抑えて、本読んで、モチベーションを保ちました(笑)。

ー一対一のシーンでしたが、竹内さんの演技の印象はどうだったのでしょう。

アキラ:本当にチャーミングなんですよ。少しの仕草とか、ニコッと笑う表情とかも、すごく可愛らしくて。セリフ的には追い詰められるシーンではあるんですけど、すごくチャーミングだなと思いましたね。

ー撮影現場ではどのように過ごしていましたか?

アキラ:撮影期間は2日間でした。竹内さんたちが役作りのこととか、監督と色々お話しされていたので、そういうところは横目に見つつ、皆さんのお邪魔にならないようにしながら、楽屋に戻って(台本を)読んでみたいにしてましたね(笑)。竹内さんや斉藤由貴さんは、僕のこと知っていて下さったみたいで、「やりづらくないですか?」とかお声をかけていただいたりしました。優しさとお心遣いをとても感じましたね。

ーここからは、横尾監督にもお話に加わっていただいて、俳優・アキラ100%さんについて伺います。監督とアキラさんはもともと面識があったというお話でしたが、知り合ったのはいつ頃なんですか?

横尾初喜監督(以下横尾):僕の初監督作品映画『ゆらり』の原作となった舞台を見に行った時に、出演していらっしゃったのがアキラさんでした。それは、お盆芸でドーンと行かれる前です。役どころもコメディックなこともできる、ちょっと哀愁のある役で、すごくいい役者さんがいるなって思っていたんですよ。それがきっかけですよね?

アキラ:はい。『ゆらり』は、ちょうど僕がコンビを解消してピンになって、全然ネタも上手くできなくて、どうしていいか分からないような時に、自分たちのネタを見てくれている作家さんに誘っていただいて出た舞台だったんです。それが、多分5~6年前の話です。

横尾:だから、僕は逆に、テレビでお盆芸で出てきたのを見てびっくりして(笑)。

ーその時はすぐ気付かれたんですか?(笑)

横尾:気づきました!「うわ~!お盆で出てる!」って(笑)。
アキラ:本当にあんなことになると思わなかったんで(笑)。追い詰められて、やけっぱちでやったらテレビに出してもらえて(笑)。分からないものですよね。

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ーそれはビックリされたでしょうね(笑)。今回のドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN 』での、アキラさんのキャスティングは横尾監督がされたんですか?

横尾:僕が打診しました。「アキラさんいいですよ~。アキラさんで行きましょうよ」って。
アキラ:ありがたい話です(笑)

ー横尾監督は、アキラさんの役者さんとしてのイメージが強かったのだと思うのですが、このタイミングでアキラさんをキャスティングしたのはなぜですか?

横尾:今回アキラさんを推した理由は2つありました。1つ目は、映画『こはく』での演技が凄かったんです。アキラさんの怪演を本当に見て欲しいです。これを公開したらドラマのオファー殺到するなっていう。

アキラ:あれは他ではもう無理ですよ(笑) あれは、あの環境でずっと2週間やらせてもらったからで(笑)

横尾:もう1つは、もともと僕、役者としてのアキラさんの持たれてる雰囲気がすごく好きだったんです。今回このドラマは、内容が時事的なものを扱いつつも、コメディックに、アップテンポに立たせていくようなお話だったので、少しクセのある人がちょっとずつ刺さっていった方がいいなと思いました。なので、この役は僕が好きなアキラさんが絶対いいですよ!と推薦したいう経緯です。

ー監督は撮影前に、アキラさんとどんな話をしたか覚えていらっしゃいますか?

横尾:アキラさんって、めちゃくちゃ優しくていい人なんですよ。なので「そうじゃない方向のアキラさんでお願いします」という話はしました。「真逆で行ってください」と(笑)。でも、それが素晴らしくハマりましたね。嫌な奴です(笑)。

アキラ:難しいですよね。嫌な奴やるって(笑)。

ー映画「こはく」の役どころと、今回のドラマの役どころは全く違ったと思います。アキラさんの演技の新しい幅を見られたと思うのですが、撮影後の感想を聞かせてください。

横尾:僕は、役者さんは大きく分けて、役をナチュラルにやる方と、自分に寄せる方がいると思っているんです。その中で、アキラさんは、どちらかというと自分に寄せるタイプの方で、個を持ってらっしゃる方なんだなっていうのを再確認しましたね。(2人の出会いのきっかけとなった)舞台「ゆらり」の時は、面白いこともやるけども、優しい面を持ってる役をやっていて、僕もすごく感動したんです。でも、今回はすっごい嫌な人に見えたんで(笑)。ぴったりだったと思います。ドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」の面白さであるポップな所にちゃんとはまりつつ、ちゃんと嫌な奴(笑)。

現場の人はみんなアキラさんのことを好きになるんですよね。これからももっとそういう人が増えると思います。だから、アキラさんも、多分ドラマの仕事が増えるだろうなと思いますし、今後も一緒にやっていきたいと思ってますね。

ー横尾監督、ありがとうございます。それでは、ここからはアキラ100%さんに俳優業に対してのお考えを伺いたいと思います。お笑い芸人の傍ら、今年公開予定の映画「こはく」や今回のドラマ出演など、俳優としてのお仕事が増えていますが、2つのお仕事にはどんな違いがあると思いますか?

アキラ:僕は、まだ芸人としてだと、レギュラー番組とかもないですし、いただいた台本でコントをやるようなコント番組に出ることもないので、基本的には自分で作ったものをネタとしてやることが多いんです。なので、自分以外の誰かに書いていただいた台本のセリフを覚える作業だけを取っても、本当に全然違うことをやっているなっていう感覚はあります。

ー逆に、ここは似てるなと感じるところはありますか?

アキラ:どちらにしても自分のカラーを出せないといけないんだなっていうのは、すごく感じますね。僕の場合、やってるネタがネタなので、見た目のインパクトもありますし、そういう意味では皆さんに覚えてもらいやすいところではあるんですけど。やっぱり役者さんの方でも「コイツ呼んでよかったな」とか「この人ならではだな」とか、キャラクターだったり、役としてその人の感情が上手く押し出せたり。そういう自分のカラーっていうものが出せるのが、どちらの仕事でも大事なんだなと思います。

ー俳優業を始められて、お仕事全般に対する心境の変化はありましたか?

アキラ:自分がそこに参加させていただくというのもそうなんですけど、他の役者さんの方とか見てると、リハーサルと本番で全く違うことをやっていたりとか、急に皆さんでアドリブ始めたりだとか。瞬発力っていうのかな。それは、見ていてとても勉強になりますね。芸人の世界でいうバラエティーでも同じだと思うんですけど、役者さんの一線で活躍されてる方の瞬発力っていうのは、すごいなと思いますし、見習わなければいけないと思いました。

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ーちなみに、その“すごさ”を一番感じられた俳優さん・女優さんはいらっしゃいますか?

アキラ:映画『こはく』は1週間、2週間と長いスパンで撮影することが多かったので、より感じたんだと思うのですが、井浦新さんですね。本の読み込み具合だったりとか、その時感じたことを素直にやるとか、そういうところはすごいなと。実際には自分でプランニングしていたことと違うこともあると思うんですよ。でも、そういうのをたくさん考えているのか、その場で感じたことを素直にやられているのか分からないのですが、自由度が高かったり。そもそも本読みの段階からもすごく深く本読みされていたり、そこから広がるイメージをご自身で作られてるんだと思うんですけどね。

ー今後も俳優業に力を入れていく気持ちはありますか?

アキラ:僕はもともと高校で演劇を始めて、こういう世界に興味を持ったんですよ。20代の頃は、お芝居がやりたくて、養成所へ行ったり、舞台に出たりしていたので、そういうようなお話もいただけたらすごく嬉しいです!

ー今後やってみたい役はありますか?

アキラ:いや~。なんだろうな(笑) そこまで「こういうのをやってみたい!」とかそういうのは全然まだ言えるようなことではないんですけど。チャップリンがすごく好きなので、映画でもコメディー映画とかをやれたら嬉しいなと思いますね。

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