【海外反応】「きゃりーぱみゅぱみゅは6.6点」海外の気鋭音楽メディアが照らす日本の音楽

2014.10.15 18:51

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ワインや台風と同様に、音楽作品もリリースされるたびに雑誌で「○○史上最高傑作!」というキャッチーがつけられる。果たして本当の史上最高傑作は何枚目のオリジナルアルバムなのだろうか。

その答えはいまのところ、アメリカ発の音楽サイト『Pitchfork』が持っているといって過言ではないだろう。洋楽ファンや音楽のトレンドを探求している人なら一度は聞いたことがあるメディアだと思うが、改めて概要を紹介したい。

アメリカの音楽メディア『Pitchfork』は1996年に誕生。インディーミュージックを中心に作品を取り上げて音楽ファンからの認知を獲得。当時無名に近いバンドのアーケイド・ファイア(のちにグラミー賞を獲得し、今年のフジロックフェスティバルにヘッドライナーとして出演)を大々的に取り上げたことで知られている。現在では老舗メディアと同等の影響力を持ちあわせており、音楽フェスティバルを開催するほどにまで成長した。

この音楽メディアの最大の特徴は「お世辞が一切ない」っということに尽きるだろう。アメリカ全土に渡り人気を博しているポップミュージックや大御所の作品でも「適正」な評価を下す。誰にでもわかりやすいように、長文のレビューと共に音楽作品を10点満点で採点。0.1点ごとに点数がつけられ、最高で10.0点が限度とななっている。

好例をあげると、第53回グラミー賞最優秀ラップアルバムを獲得したEminemの『Recovery』を2.8点と評価したり、Madonnaの『MDNA』に4.5点の評価を下している。前者は完全に「赤点」だ。かなり手厳しい。

日本でもこのメディアを追随しようという動きが各所で見られるが、まだ大衆及びロックやインディー向けの音楽に点数をつけて取り扱う大きなサイトは見られない。優秀なライターの独断と偏見が入り混じった評価を厳しく音楽作品に叩きつけるわけであって、運営が難しいというのは想像に難しくない。

では、そんなPitchforkというメディアは日本の作品をどのように評価を下しているのだろうか。基本的に今現在、日本のポップ・ミュージックを取り扱う動きはない。小山田圭吾のソロ・プロジェクトであるコーネリアスや中田ヤスタカのCAPSULE、坂本慎太郎などがアルバムレビューにストックされている。また、日本のポップアイコンとしても一定の認知を受けるきゃりーぱみゅぱみゅは『なんだこれくしょん』、『ピカピカふぁんたじん』と共に6点台後半をマークしている。取り上げられるアーティストの数は限られているが、基本的に評価が高い。しかし、サイトの日本語対応は行われておらず、スタッフや編集者のインタビューを読んでも日本を意識しているという言動は確認できなかった。

最近テレビを見ていてもやたらと海外タレントを起用し、日本の文化や技術、風習をを手放しに礼賛する番組を目にするが、果たして現状はどうなのか。コンテンツ輸出国だからこそ、「適正」な評価を自国内で下していきたいものである。

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