「自分のルーツの一つとしてしっかり口伝えしてゆきたいんです」香西かおり×民謡!源流を垣間見るアルバムがついに発売

2017.2.22 18:45

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香西かおり

民謡、それは何百年も昔から伝承された日本人のルーツ。この現代に初めて民謡を聴く人でも圧倒されるその迫力と抒情性。今や日本を代表する演歌歌手の1人である香西かおりが、実は演歌に先立ち民謡歌手としてデビューしていた事はあまり知られていない。

香西かおりは1974年(11歳)の頃、近所のおばさんに誘われ民謡教室に通い始める。特に民謡が好きだったわけではないが、生来の負けず嫌いが出て、毎週出されるレッスンの宿題をこなす。1週間に1度教室に通い続けた。その頃抱いていた将来の夢は「銀行員になること」。芸能界で歌うなど考えてもいなかった。高校の頃まででなんとなく続けていた民謡は、やる気のなさとは裏腹にみるみる上達。1981年「第4回日本民謡大賞」で最優秀賞を受賞するまでになっていた。

同年(高校3年)でレコード会社と契約し民謡界の新星「香西香」として「秋田長持唄」でデビュー。民謡ブームの波に乗り、一躍脚光は浴びたものの、高校卒業後は堅実な道を歩むため民謡歌手をやりながら銀行に就職。しかし二足のわらじは中々続かなかった。銀行員に専念するよう会社から求められたが、レコード会社との契約が残っており、やむなく銀行を退社。その後3年民謡歌手を続け、レコード会社の契約が切れると、惜しまれながらもあっさり音楽業界から身を引き、パン屋でアルバイトを始める。

身を引いて1年後、だれもが惜しんだ才能に、若手の演歌歌手を育てたいと考えた東京の音楽関係者から再度声がかかり、散々迷った結果1986年(22歳)単身上京。東京では作曲家 聖川湧の鬼のレッスンが待っていた。体に染みついた民謡の歌い方から演歌の歌い方を習得するのに苦労を重ねた。民謡のくせを失くすため、民謡を歌うこと自体止め、デビューすることを目標に歌謡曲のレッスンに専念。2年間の厳しいレッスンの後、1988年(24歳)「雨酒場」で演歌歌手としてデビュー。アイドル全盛の時代の中で、その年のレコード大賞新人賞に名を連ねる。その後の輝かしい経歴は周知の通り。

その類稀な歌声と唯一無二の歌唱法の根底には、幼い頃から身につけきた「民謡」の魂が息づいているといっても過言ではない。

今年でデビュー30周年を迎える香西かおりが歌ってきた民謡を一枚にまとめたアルバムが2月22日に発売になった。タイトルは「香西かおり民謡全曲集〜口伝え〜」。「香西かおり」としてデビューする前に民謡歌手「香西香」として歌っていたころの貴重な音源も収録しているアルバムだ。

「演歌歌手としてある前に1人のステージシンガーでいたいと思ってます。自分の歌の中にはいろいろな要素が混ざっていると思います。演歌ももちろんですが、民謡もその一つ。大切に歌って口伝えしてゆきたいと思っています」
と本人は語る。

民謡はちょっと味が濃いと感じる方も、このアルバムに是非一度耳を傾けて頂きたい。長い時間をかけて熟成した古酒のような大衆音楽としての素晴らしさを感じれるとともに、いつかその心地よい深い森の中で癒されることだろう。

【リリース情報】

『香西かおり民謡全曲集~口伝え~』(CD)
発売日:2017年2月22日(水)
品番:UPCY-7251 定価:¥3,056(税抜価格)+税

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