タイアップ曲に変化到来!? 今秋のCMソングにブレイク直前、実力派アーティストの楽曲が続々と起用

2016.11.20 21:34

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2016年秋、音楽好きな人から大きな支持を得るアーティストの楽曲をタイアップ起用した自動車CMを目にする機会が増えている。ライブ会場に足を運ぶような音楽ファンからすると、ライブも常にソールドアウトで既に人気のアーティスト。しかし大多数からすると紅白、Mステなどで観るわけでもなく、彼らはまだまだこれからその名前を知られていくであろうアーティストたち。今回はそんな彼らを紹介したい。

<ダイハツ「Thor」のCMソングはレキシが「きらきら武士」を提供。椎名林檎もフィーチャリングで参加>

レキシはアフロヘアが特徴のアーティスト・池田貴史のソロユニット及び本人の名義で、2007年にメジャーデビューし、過去に5枚のアルバムをリリースしている。元SUPER BUTTER DOGでキーボードを担当していたレキシは隠れた人気アーティストで、すでに武道館、国技館といった会場でのチケット獲得がままならない状況になっているほか、アルバムは2作連続でオリコン週間トップ10にランクイン。また日本の歴史を題材にした歌詞とファンクミュージックを基調としたキャッチーなサウンドの融合は非常に評価が高い。

今回の「きらきら武士」は2011年発表のセカンドアルバム「レキツ」に収録されている。レキシの楽曲には秦基博や上原ひろみなど、様々なミュージシャンが「レキシネーム」なる変名でゲスト参加しているのが大きな特徴で、「きらきら武士」でフィーチャリングで参加している「Deyonna」なる聞きなれないアーティストが、実は椎名林檎というのも驚きだ。

<Honda「VEZEL」のCMソングは若手最注目バンドの一組Suchmosが「STAY TUNE」を提供>

Suchmosは、YONCE(ボーカル)、TAIKING(ギター)、HSU(ベース)、OK(ドラム)、DJ KCEE (DJ)、TAIHEI(キーボード)からなる神奈川県出身の6人組。かつて絶大な人気を誇ったJamiloquaiやインコグニートなど、アシッドジャズを彷彿とさせるアーバンなサウンドは、若者を中心に絶大な支持を受けているほか、40代以上のオトナ世代からも支持されている。すでに「FUJI ROCK FESTIVAL」や「朝霧JAM」などのフェスでも引っ張りだこな彼らの単独ライブはソールドアウトを繰り返しているほか、今年の7月に開催された国民的アーティストDREAMS COME TRUEの主催イベント「うれしたのし大好き2016 〜真夏のドリカムフェス〜」にレキシと共に出演しているように、ドリカムからも大きな注目と期待を浴びている新鋭だ。

「STAY TUNE」は耳なじみの良いスタイリッシュなサウンドとは対照的に、横浜で活動する彼らが金曜夜の東京の街のバカ騒ぎのような喧騒を皮肉ってみせる、その冷静な目線の歌詞に驚く人も多いのでは。今年1月に発表した2nd E.P.「LOVE&VICE」に収録されており、最新作は7月に発表した3rd3rd E.P.「MINT CONDITION」。

<ダイハツ「CAST」のCMソングは高橋優が「明日はきっといい日になる」を提供。山崎賢人らと共に本人も出演>

高橋優は2010年にメジャーデビューした秋田県出身のシンガーソングライター。大学時代を札幌で過ごした彼は映画『桐島、部活やめるってよ』の主題歌「陽はまた昇る」を担当するなど過去に5枚のアルバムをリリースし、着実なステップアップを続けている。ニッポン放送のラジオ番組「オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん」での関ジャニ∞・大倉忠義とのトークでの掛け合いも非常に人気が高い。レーベルはきゃりーぱみゅぱみゅなども所属するワーナーミュージック内のレーベルunBORDE(アンボルデ)。

「明日はきっといい日になる」は昨年6月にリリースしたシングルで、今週リリースした最新アルバム「来し方行く末」に収録されている。

いかがだっただろうか。この秋、自動車CMとのタイアップした楽曲に共通しているのは、3アーティストとも最新楽曲を提供していないことだ(高橋優の楽曲のみ最新アルバムに収録)。従来までのCM手法では、最新楽曲、あるいは定番とも言える名曲を起用して、その波及効果で商品・アーティスト共に売り上げを獲得していた。しかし時代が変わり、単純に最新楽曲だけではパワー不足という時代になりはじめているのではないだろうか。

そのため、これからはビッグネームの新曲提供と並行して、彼らのようなブレイク間近の実力派アーティストが定番曲を提供することで、新たなターゲットを喚起するやり方がこれからのトレンドとして定着していくのかもしれない。

※「山崎賢人」の「崎」は「たつさき」

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