「とと姉ちゃん」いよいよ最終週へ! ドリカム、SMAP、宇多田、ミスチル…朝ドラ主題歌の歴史を紐解く

2016.9.25 19:04

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NHK総合の連続テレビ小説(朝ドラ)では現在「とと姉ちゃん」が高視聴率を維持し続けたまま明日からの最終週に向けて邁進中だ。

「とと姉ちゃん」は6年ぶりに音楽活動を再会した宇多田ヒカルが主題歌「花束を君に」を提供したことが大きな話題になった。主演の高畑充希はこの曲について、22日放送の同局「SONGS」内で「宇多田さんが主題歌を歌うと知ったときは夢じゃないかと思うくらい嬉しかった」「私はこの歌に背中を押してもらった」と語り、撮影現場でよく流れていたことをコメントしていた。

今や人気アーティストが担当することが定番になった感のある朝ドラ主題歌。しかし、実はこれは最初から流れだったわけではなく、90年代に入ってからのこと。今回は視聴者の記憶に残っているであろう朝ドラ主題歌の歴史を紐解いていく。

<【1984】最初の歌詞入り主題歌は「ロマンス」の「夢こそ人生」(芹洋子・榎木孝明)だった>

朝ドラの歴史は1961年の「娘と私」までさかのぼる。「娘と私」の開始以後、朝ドラは長きにわたってインスト曲、つまり歌のないテーマ曲が定番となっていた。歌詞の入った歌が、挿入歌として使われることや、土曜日のエンディングに流れることは例外的にあったが、最初の歌詞入り主題歌は開始から20年以上経ってからの第32作「ロマンス」の「夢こそ人生」だった。朝ドラでは数少ない男性主人公モノとしても知られるこのドラマ、主題歌は芹洋子と同作に主演した榎木孝明のふたりが担当した。

<【1992〜93】歌詞入り主題歌の流れを作ったのはドリカム。主題歌「晴れたらいいね」が大ヒット>

しかし、「ロマンス」以後もインスト時代は続き、主題歌が定番化するのはもっと後の出来事となる。当時絶大な人気を誇った女優・石田ひかりを主演に起用して放送された第48作「ひらり」(1992〜93年)がそれ。Dreams Come Trueが提供した「晴れたらいいね」は放送開始から少し時間を置いてリリースする通常のタイアップ方式で発表されたが、結果として週間チャートで1位を獲得したほか、70万枚近いセールスを記録し、現在もグループの代表曲のひとつに数えられている。

<【1994〜2009】ドリカム以降も井上陽水、松任谷由実、山下達郎、原由子らの大御所が続々と続く>

その後も上述したような大物アーティストが主題歌を担当する流れは続く。第49作の「ええにょぼ」(1993年)では中山美穂が「幸せになるために」を。そして第50作の「かりん」(1993〜94年)では井上陽水が「カナディアン・アコーディオン」をそれぞれ提供した。

1年を通して放送され、安田成美、中田喜子のダブルキャストが話題を集めた第52作「春よ、来い」(1994年〜1995年)は松任谷由実が同名タイトル曲を提供した。それまで時代に合わせたポップソングを歌うイメージの強かったユーミンと対照的な「和のイメージ」に驚くファンも多かったが、その意外性が見事にハマる。「春よ、来い」は100万枚突破のミリオンセラーとなり、彼女の代表曲になっただけでなく、日本の卒業シーズンの定番曲となった。

また第54作「ひまわり」(1996年)では山下達郎の「ドリーミング・ガール」、第57作「甘辛しゃん」(1997〜98年)では原由子(サザンオールスターズ)の「涙の天使に微笑みを」が主題歌になっている。また卒業シーズンと言えば、沖縄を舞台にした第64作「ちゅらさん」(2001年)でも、Kiroroが歌う「Best Friend」は現在、学校の卒業式でも歌われる定番曲となっている。その他もウルフルズ、元ちとせ、MISIA、福山雅治、森山直太朗、小田和正、竹内まりや、aikoと現在も最前線で活躍する一流アーティストの名前がずらりと並んでいる。

<【2010〜】人気アーティストが朝ドラ主題歌を担当するこの流れは「今」が全盛期>

近年でも松下奈緒が主演した第82作「ゲゲゲの女房」(2010年)はドラマ、主題歌ともに大ヒットを記録した。いきものがかりが提供した「ありがとう」は売り上げ枚数20万枚越えの大ヒットを記録。世代に関係なく幅広い層に親しまれる、時代を代表する楽曲になっている。

堀北真希主演の第86作「梅ちゃん先生」(2012年)では、年内での解散を発表したSMAPが菅野よう子(作・編曲)とタッグを組んだ「さかさまの空」で主題歌を担当した。

第88作「あまちゃん」(2013年)では、インスト曲の大友良英「あまちゃん オープニングテーマ」が大ヒットを記録する珍事が発生する。テンポ良い楽曲にあわせて、主演の能年玲奈(現・のん)が飛び跳ねる姿が印象的な番組のオープニング映像は、ウッチャンナンチャンの内村光良ら、芸人たちがコントのネタにするほどの人気ぶりで、「あまちゃん」はドラマとしても、TBS系「半沢直樹」と共に2013年を代表するヒット作となった。

吉高由里子が主演した第90作「花子とアン」(2014年)の主題歌は、絢香が「にじいろ」を提供した。本人は「寄り添った曲作りが出来ればと思い、この作品がもつ世界観が表現できるように取り組みました」と制作秘話を寄せたことが報じられている。

初めての外国人ヒロインにシャーロット・ケイト・フォックスが抜擢された第91作「マッサン」(2014〜2015年)の主題歌は中島みゆきが「麦の唄」を提供した。中島はこの曲で「地上の星」以来となる、12年ぶり2度目となる紅白歌合戦出場をした。

波瑠が主演した第93作目の「あさが来た」(2015〜2016年)では、アイドルグループ・AKB48の「365日の紙飛行機」が主題歌に採用された事でも話題になった。同曲は過去にガールズバンドでのメジャー経験を持ち、ギターを得意とするNMB48の山本彩の演奏も話題となった。

<【2016〜】10月から始まる朝ドラ「べっぴんさん」の主題歌はミスチルが担当>

皆さんの思い入れある朝ドラと主題歌はあっただろうか? ドラマと主題歌をセットにして覚えているものもあれば、ドラマのみ、主題歌のみで記憶に残っている作品もあり、人それぞれ印象は異なっているのではないか。

なお、10月3日から放送開始となる第93作目「べっぴんさん」は主演に芳根京子を起用し、Mr.Childrenが新曲「ヒカリノアトリエ」を主題歌として提供する。この楽曲がドラマの物語が進行していくにあたってどのような彩りを添えるのかを期待したい。またこれからの朝ドラから今後どんなアーティストのヒット曲が生まれていくのかにも注目したい。

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